ビットコインのパッシブファンド
米金融大手ウェルズ・ファーゴが富裕層クライアントに暗号資産(仮想通貨)ビットコインのファンドを提供することがわかった。
ウェルズ・ファーゴがSECに提出した書類によると、同ファンドは『パッシブ・ファンド』で、米大手仮想通貨投資企業NYDIG及びオルタナティブ投資企業FS Investmentsとの提携によって実現した。ウェルズ・ファーゴはファンドの販売利益の一部を受け取るという。
パッシブ・ファンドとは
パッシブ・ファンドは、「インデックス・ファンド」とも呼ばれ、ベンチマーク以上の収益を目指すアクティブ・ファンドと違って、銘柄の入れ替えの頻度や運用率も少ない。(三井住友DSアセットマネジメント参考 )
▶️仮想通貨用語集
ウェルズ・ファーゴの投資運用部門は2兆ドル(220兆円)の運用資産を誇る大手金融機関。8月3日にBusiness Insiderは同部門が富裕層向けに仮想通貨投資信託の提供を開始したことを報じたが、上述の商品と同じものかは明確ではない。
現在、JPモルガンやモルガン・スタンレー、バンカメなど、複数の米金融大手も富裕層などに仮想通貨の関連商品を提供し始めている。詳しくは以下の記事でまとめられた。
関連:ビットコイン関連サービスに続々参入、注目の「機関投資家」動向まとめ
追記:JPモルガンも
同じ日に、JPモルガンも上述のNYDIGと提携し、ビットコインファンドを富裕層投資家に提供することがわかった。
JPモルガンの場合は、2つのファンドに関する書類が提出され、中の1つのファンドでは最低投資額が1,000万円と設定されている。
また、現時点ではウェルズ・ファーゴのファンドを含めたこれらの3つのファンドにすでに投資家が参加しているかどうかは明確ではない。