ファンドのGBTC保有が続出
米大手投資顧問会社「Miller Value Partners」のバリューファンド「Miller Opportunity Trust」はグレースケールの仮想通貨ビットコイン投資信託(GBTC)を保有している。
27日にSECに提出された書類によると、6月30日までに150万口のGBTCを保有。50億円に相当する金額だ。(6月30日のレート)
Miller Value Partnersは米著名投資家ビル・ミラー氏が運営する企業で、今年の2月に、傘下のMiller Opportunity Trustがポートフォリオ最大15%でGBTCに投資するのを検討していることが初めて明らかになった経緯がある。
Miller Opportunity Trustは現在3,400億円に相当する資産を運用しているという。
また、ミラー氏自身はビットコイン(BTC)の早期投資家で、過去に「ビットコインの価格が上昇するほど、ビットコインの保有はより安全な投資判断になり得る」などの強気発言をしていた。
最近では大手ファンドがGBTCを保有する事例が相次いで明らかになってきている。例えば、米金融大手のモルガン・スタンレーが運用する複数のファンドは既にGBTCを保有しており、最も保有数の多いのが「Morgan Stanley Insight Fund」という投資ファンドで、928,051口のGBTC(40億円)を運用していることがわかった。
関連:米モルガン・スタンレー、複数のファンドでビットコイン投資信託を保有
グレースケールビットコイン投資信託(GBTC)とは
米グレースケールが提供する適格投資家向けの金融商品。証券口座からビットコインに関連した取引ができる優位性を持つ。ビットコインか米ドルをGBTCに預け入れることで受益証券を受け取ることができる。ロックアップ期間は半年で、その後セカンダリーマーケットで売却も行える。
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