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ビットコイン過去最高値も射程圏に、XRPは前日比一時10%高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

市場の値動き

週明け11日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比1.8%高の624万円(55,500ドル)と続伸した。

5月〜7月まで下落トレンドにあった仮想通貨市場は、8月以降一転して上昇基調に。

テクニカル分析やオンチェーンデータ上における複数の強気シグナルのほか、機関投資家のマネー流入が見込める米国の「ビットコインETF(上場投資信託)」認可の思惑などを手掛かりに買いが続いており、過去最高値の64,900ドル(700万円)更新も射程に収めている。

関連:bitbank寄稿|チャート上では上昇トレンドへの転換示唆、ビットコイン最高値も視野に

また、株式市場のリスクオフ局面が一服したことで投資家心理が改善したことは、リスクアセット全般に追い風だろう。

東京株式市場では、総選挙を控えた岸田総裁が、金融所得に関する増税先送りの意向を表明したことを受け、一時500円超値上がりした。新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことによる感染者の減少も、経済活動の再開と企業業績底上げなど景気回復の思惑につながっている。

7日には、米政府の手元資金に関する債務上限問題において、上院で「債務上限の引き上げ法案」が可決。与野党合意による下院可決が伴えば、償還や利払いができず「米国債」が債務不履行(デフォルト)に陥り、金融・経済の混乱を招くとの懸念が後退する。

一方、米国の巨額の財政赤字については「抜本的な解決方法ではなく、問題先送りに過ぎない」との糾弾もあり、数ヶ月後の再燃リスクを訝る声も少なくない。

オンチェーンデータ分析

オンチェーンアナリストのクレメンテ氏は、「BTC市場の供給のダイナミクスは引き続き強力だ。一時激減していたマイナー(採掘業者)及びハッシュレート(採掘能力)はネットワークに戻りつつあるものの、リテール(小口投資家)はまだ市場に戻りきっていない。」などと主張した。

LTH(長期保有者)保有するBTC数が過去最高水準に達しており、”供給ショック”によるスクイーズで、価格の高騰を招く可能性があるとの見立てを示した。 前回同水準に達したのは、半減期シーズンの20年5月〜同年末にかけて。前々回は、2018年以降の底値圏にあった18年12月〜19年5月頃といずれも高騰前の局面に該当している。(下図)

出典:Glassnode

ETHネットワークの成長

Santimentオンチェーンデータによれば、DeFi業界とNFT業界の需要の高まりに伴い、イーサリアム(ETH)ネットワークの成長率が目に留まる。

直近、1日に作成されたETHアドレス数が今年5月以来最も高い数値を記録した。

DeFi Llamaのデータによると、DeFi(分散型金融)市場にロックアップされた価値を示す「Total Value Locked」は、今年5月の過去最高を更新して200億ドル(2兆円)規模を超えた。

出典:DeFi Llama

中央管理者の存在せず、スマートコントラクトで取引が自動実行されるDeFi市場において、預け入れ総額で先行しているのは、ステーブルコイン基軸の分散型取引所であるCurve(CRV)や分散型レンディングプラットフォームAAVE(AAVE)といった利便性の高いDeFiプロトコルだ。

Aaveでは、貸手のユーザーは、資産をスマートコントラクトにロックし流動性を提供することで金利を得ることができるほか、預けた資産を担保とみなし、他のトークンを借りることも可能。

関連:AAVEとは|有望DeFiプラットフォームの特徴と将来性を解説

個別銘柄の動向

国内大手取引所bitbankへの上場でブレイクしたネム(XEM)の新通貨シンボル(XYM)が続伸、8日には一時39.5円まで高騰する場面があった。11日昼時点でも35円台と高値圏を推移している。

GMOコインへの上場が新たに決まったほか、海外大手取引所への上場思惑などがある。また、コインチェックがスナップショット分のシンボル(XYM)付与時期について、2021年度中(2022年3月)としたことも、今後の認知につながるとして追い風となったか。

関連:シンボル(XYM)前日比+50%超の高騰 国内大手bitbankの取り扱い開始で

国内に上場するメジャーアルトでは、10日時点でXRP(リップル)が前日比+10%上昇し、一時1.2ドル付近に達した。XRPを開発する米Ripple社が、SEC(証券取引委員会)から有価証券問題で提訴される中、裁判の進捗がポジティブ視されたか。

Ripple側は、元SEC長官のウィリアム・ヒンマン氏による「イーサリアムに証券性はない」と言及した18年6月14日のスピーチ内容(デジタル資産に関するフレームワーク)を根拠に、「XRPは証券ではなくユーティリティトークンに該当する」と反論。SEC側は、元長官の発言は組織の公式見解ではなく、私見であると主張している。

これに対し、元連邦検察官のJames K. Filan弁護士は、裁判官がSEC側に10月22日を期限とした証拠書類提出を命じたことを明かした。

また、今月5日には、Deaton Law法律事務所のJohn Deaton弁護士が申し出ていた、XRP投資家による介入(Amicus Curiae)を裁判所が認めた。Filan弁護士は「XRPコミュニティにとっては重大な進捗だ」と主張している。

関連:リップル裁判、XRP保有者の代表弁護士が法廷助言人として参加可能に

11月9日からRipple主催の国際カンファレンス「SWELL 2021」が開幕するほか、12月22日には、SECに提訴されてちょうど1年経過の節目を迎えることなどから、新たな材料や状況改善を期待した思惑買いも入ったものとみられる。

関連:Ripple主催の「SWELL2020」開幕、過去の値動きとXRP相場への影響

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