米ロビンフッド3Q決算報告、仮想通貨収益が低下

ロビンフッドが第3四半期の業績報告

米人気投資アプリのロビンフッドは26日、2021年第3四半期(7~9月)の決算報告を行った。暗号資産(仮想通貨)へのユーザーの関心は、第2四半期よりも低下していたことが分かった。

発表によると、総売上高は昨年同期と比べて35%増の3億6,500万ドル(約417億円)、純損失は13億2,000万ドル(約1,510億円)だった。収益については、アナリストの事前予想で4億3,000万ドル(約491億円)前後と見積もられていたが、これを下回っている。

ロビンフッドによると、仮想通貨事業収益は2020年同期と比較して860%増加して、5,100万ドル(約58億円)に達した。一方で、第2四半期の2億3,300万ドル(約266億円)からは大幅に低下している。同社は次のように述べた。

仮想通貨取引は、前四半期の記録的な量から低下した。2021年第2四半期と比較して、新規ユーザーによる資金保有口座数はかなり少なくなり、累積の資金保有口座数もわずかに減り、収益は減少した。

ドージコインへの関心低下が背景の一つ

このことについて、ロビンフッドのJason Warnick CFO(最高財務責任者)は、「第2四半期は、仮想通貨、特にドージコイン(DOGE)が注目を集めていた」と説明。Q3には、ユーザーの関心が株式に移ったという。

背景として、Q2では、同社の仮想通貨取引収益の62%がドージコインによるものだったことがある。ロビンフッドは、Q2の業績報告の際すでに「ドージコイン取引に対する需要が減少し、これが他の仮想通貨に対する新たな需要に置き換わらない場合」には、業績低下の懸念があるとも注記していたところだ。

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ドージコイン(DOGE)とは

2013年にジョークとして開発された柴犬をモチーフにした仮想通貨。2021年2月にイーロン・マスク氏が、ツイッターでドージコインについて盛んに投稿したことをきっかけとして人気が急上昇した。パロディ通貨としての側面を持つ一方で、通貨の開発・改良も積極的に行われている。決済スピードが速く、発行上限枚数が定められていないことが特徴。

▶️仮想通貨用語集

Warnick氏は、仮想通貨市場は他の資産クラスと比べて「特異」であり、正確な収益予測は不可能であるものの、ロビンフッドは長期的に仮想通貨事業に投資していくつもりだと続けている。

ユーザーからの要望が多い新たなトークンの上場については、規制当局の監視強化により、有価証券とみなされるトークンが出てくる可能性もあり、もうしばらく時間がかかることを示唆した。

ライバルのコインベースは最近、SHIB(シバイヌ)の高騰を受け、アプリの宣伝文句で「SHIB」が本来の「DOGECOIN」にとって代わったが、ロビンフッドはSHIBを取り扱っておらず、新規上場のスピードがコインベースに劣っていると指摘されている。

ロビンフッドは現在、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)、ドージコイン(DOGE)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV(BSV)、イーサリアムクラシック(ETC)の7銘柄を取り扱っている。

仮想通貨ウォレットなど新サービスを追加へ

ロビンフッドは、まもなく独自の仮想通貨ウォレットもリリースする予定だ。このウォレットを利用すると、ユーザーは仮想通貨取引のほか、仮想通貨の送受信も可能になる。

これまでロビンフッドでは、仮想通貨を外部のウォレットに送るなど、仮想通貨現物の入出金はできない状況だったが、それが改善され利便性が高まる格好だ。

同社のVlad Tenev CEOは、新たなサービス開発について次のように説明した。

これまでに100万人以上の方が、当社の仮想通貨ウォレットのウェイティング(予約待機)リストに参加している。

また、年中無休の電話によるユーザーサポート窓口により、投資家にとって最も信頼できるプラットフォームになりつつあると考えている。今後は、誰もが長期投資できるように、税制優遇の退職金口座を提供することも計画している。

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