CoinPostで今最も読まれています

NBAの大物ケビン・デュラント選手、SPAC経由で仮想通貨企業の買収検討か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NBA選手、仮想通貨企業の買収も視野に

米NBAを代表する選手の1人であるケビン・デュラント氏が、保有する投資企業Thirty Five Venturesを通じて、暗号資産(仮想通貨)関連の企業の買収(SPAC)を検討していることが判明した。米SEC(証券取引委員会)の書類で明らかになった。

ケビン・デュラント選手はルーキー時代にNBA新人王に輝いたほか、ゴールデンステート・ウォリアーズ時代には2度NBAチャンピオンになるなど華々しいキャリアを持つ。

バスケ選手としてだけではなく、エンジェル投資家としての一面もあり、過去にはコインベースに出資した経歴を持つほか、直近では仮想通貨支払いアプリValoraのシリーズA資金調達ラウンドに参加した。

今回、デュラント選手が2021年3月に設立したSPAC企業のInfinite Acquisition Corpを通じて仮想通貨関連の企業を買収し、新規株式公開(IPO)を検討していることがわかった形だ。

SPACとは

「特別買収目的会社」の略称。自ら事業を行わず、未公開企業や他社事業の合併・買収を目的とした企業を指し、米国では近年増加傾向にある。

▶️仮想通貨用語集

先日、仮想通貨企業Bakktが10月にSPACとして上場を果たした事例がある。

関連: 米Bakkt、10月にNY証券取引所に上場か SECがSPACを承認

申請では、買収を検討する業界の1つとして「暗号資産・デジタルアセット」を挙げ、以下のように評価した。

近年は、コインベースやクラーケン、チェイナリシスやブロックチェーンドットコムやBlockFiなどのプラットフォームや、レッジャー社のハードウォレット技術などセキュリティソリューションが台頭し、仮想通貨の普及が加速している。

これらの技術は、インターネットを所有可能なものにし、クリエイターに報酬を与える新しい方法を提供することで、無限の創造性を可能にし、この希少性の民主化を利用するための潜在的に巨大な新しいプラットフォームの出現に向けて推進している。

また、NFT(非代替性トークン)についても評価し、SuperRareやDapperLabs、Axie Infinity、Decentralandなど、ブロックチェーンを介して、アート作品やコレクターズアイテム、ゲームアイテム、デジタル不動産などを「購入」または「所有」する能力に対する需要が高まっていると分析。NFTがアスリートのパフォーマンスやアーティスト、クリエイターに直接投資する機会を提供し、これまで流動性の低かった資産の流動性を高めると高く評価した。

そのほか、仮想通貨領域の他にもスポーツやヘルス・ウェルネス、Eコマース、食品技術なども検討していることが示された。

上場した場合のティッカー名は「NFNT.U」で1株あたり10ドルで最大2,000万ドル分の公募を行う予定。18ヶ月以内に買収か合併に至らない場合は、株式を全て現金で買い戻すという。

プロスポーツ界と仮想通貨

米プロスポーツ界では、プロアスリートが現役中に投資や事業を立ち上げる事例が増えており、仮想通貨への投資や仮想通貨・ブロックチェーン領域の企業を設立する選手も少なくない。

かつてデュラント選手のチームメイトだったステフィン・カリー選手も9月に大手仮想通貨取引所FTXとアンバサダー契約を締結している。

関連:仮想通貨取引所FTX、NBAスターのステフィン・カリー選手と提携

また、米4大プロスポーツの一角であるNFLの名QBであるトム・ブレイディ選手も21年4月に自身のNFTプラットフォーム「Autograph」をローンチ。大手仮想通貨取引所FTXの株主にもなっていた。

NFLでは、グリーンベイ・パッカーズQBのアーロン・ロジャース選手が今週年俸の一部ををビットコイン(BTC)で受け取る方針を明らかにしたばかりだった。

関連:米NFLベテランQB、一部年俸をビットコインで受け取りへ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
Runesデビュー1週間、ビットコインネットワークで200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア