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元米大統領候補ヒラリー・クリントン氏、仮想通貨に懸念を表明

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仮想通貨に懸念を表明

2016年の米大統領選挙で民主党候補にもなった元国務長官のヒラリー・クリントン氏は、暗号資産(仮想通貨)に対し懸念を表明した。

「仮想通貨はトレードを行うために、文字通り新しいコインが採掘されており、興味深く特徴的であることから、通貨だけでなく米ドルの準備通貨としての地位も脅かす可能性がある」と指摘。現状のままでは国を不安定にする可能性も持っていると語った。これからは需要が高まりすぎて影響が大きくならないように、国家が協力して監視すべきだと主張している。

クリントン氏は16日から19日までの日程でシンガポールで開催された「Bloomberg New Economy Forum 2021」の討論会に参加。今回の発言は、その際に行われたものだ。

討論会の後半で「各国に大きな注意を払って欲しいことに、仮想通貨の台頭がある」と切り出し、上述した内容を発言。さらに、仮想通貨を悪意を持った人や組織に利用された場合のリスクも指摘し、「犯罪に悪用されれば国家に対する直接的な脅威にもなりうるし、国際的な通貨市場にも影響を与えるリスクがある」と語った。

発言の際は、仮想通貨の影響を考慮した国家の対応として中国に言及。中国は今年、仮想通貨規制を本格的に強化し、取引やマイニングなどの活動を再び禁止。一方で中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)である「デジタル人民元」の開発には注力している。

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CBDCとは

「Central Bank Digital Currency」の略。各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指し、法定通貨であることが仮想通貨との大きな違いである。

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関連中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは|ビットコインとの違いと主なメリット

米国の仮想通貨規制

中国だけでなく、米国も今年は仮想通貨の規制整備を急いでいる。

金融の安定性に関しては、ステーブルコインの規制整備にも着手。今月には米バイデン政権の金融市場作業部会(PWG)が、ステーブルコインの規制に関するレポートを公開している。レポートの作成は財務省、証券取引委員会(SEC)、商品先物取引委員会(CFTC)、連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)が主導した。

イエレン財務長官は「ステーブルコインは決済の選択肢として役に立つ可能性を秘めているが、適切に監督しないとユーザーや広範囲のシステムにとってリスクにもなる」と指摘。レポートでは、ステーブルコインの発行者に銀行と同様の規制を課すことなどを提言している。

関連米バイデン政権、ステーブルコインの政策提言レポートを公開

また、仮想通貨の悪用については、米最大規模の石油パイプラインを運営するコロニアル・パイプライン社などを対象にした一連のランサムウェア攻撃を受け、対策を強化。

日米欧30カ国で、中国とロシアを念頭にランサムウェア対策について共同声明を発表したり、ランサムウェア攻撃に関与した仮想通貨取引所を制裁対象にするなどしている。

関連米政府、ランサムウェア関与疑惑の仮想通貨取引所を制裁対象に

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