はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米決済関連企業Tribal Credit、Bitso・ステラ財団と提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中小企業向けクロスボーダー決済

新興市場向けにB2B決済・融資サービスを提供する米Tribal Credit社は9日、メキシコを拠点とする大手暗号資産(仮想通貨)取引所Bitsoならびにステラ開発財団(SDF)と提携し、メキシコと米国間のクロスボーダー決済サービスを開始すると発表した。

この中小企業向けのサービスを利用することで、メキシコの企業は米国企業の商品やサービスの対価(米ドル建て)を自国通貨ペソで支払うことが可能になる。Bitsoがペソをドル建てのステーブルコインUSDCに変換する役割を担うが、Bitsoが利用するUSDCはステラ・ブロックチェーン上で発行されている。

ラテンアメリカのB2B決済革命を支援するパートナーシップを紹介できて胸が高鳴る思いだ。Tribal Credit、ステラネットワークとBitsoには共通のミッションがある。より迅速に、より安く、より透明性の高いクロスボーダー決済を可能にする、トップレベルの金融サービスを提供するということだ。

Tribal Credit社のMohamed Elkasstoni最高戦略責任者は、米国企業との決済を行う中南米の中小企業の時間とコストを削減することが、同社の目標であると語った。特に時間的な制約があったり、追跡力の向上が必要な支払いを念頭に入れているという。

毎年、6,200万の中小企業がクロスボーダー決済を行っており、中南米地域の市場機会はメキシコを筆頭に1,750億ドル(約19兆8,600億円)に上るとみられている。

B2Bとは

B2BとはBusiness to Businessの略。主にインターネットを介した企業間の電子商取引を意味する。

▶️仮想通貨用語集

Tribal Creditとステラ財団

米サンフランシスコに拠点を置くTribal Credit社は、法人向けVISAカードや、経費管理プラットフォームなどの決済サービスを提供している。

同社は今年4月、3,340万ドル(約38億円)の資金調達に成功。そのうち300万ドル(3億4,000万円)をステラ開発財団から受け取ったという経緯がある。この投資により、Tribal Credit社のブロックチェーン製品開発とステラ・ネットワークへの統合が促進されることになったようだ。

Tribal CreditのAmr Shady CEOは、この投資ラウンドで得られた資金を、同社最大の市場であるメキシコのシェア拡大に投入すると語っていた。

ステラUSDCの利用

ステラ・ブロックチェーンは個人間での送金取引を円滑に行うために作られたプラットフォーム。高速でスケーラブル、かつ低コストの送金ネットワークを展開。複数通貨間の取引システムとして、またデジタル資産発行のプラットフォームとして、世界の金融インフラをつなぐよう設計されている。

ステーブルコインの時価総額でテザー(USDT)に次ぐUSDCは、今年2月にステラ・ブロックチェーンへ導入された。取引所としてはLiquid Groupが初めてステラUSDCの導入を発表。その後、メキシコ、アルゼンチン、ブラジルに275万人以上のユーザーを抱える大手取引所Bitsoは8月に、ステラ版USDCの統合を発表した。

関連:ステラ(XLM)ブロックチェーン、ステーブルコインUSDCとの統合が完了

また、米大手送金企業マネーグラムは10月にステラ開発財団と提携し、USDCの即時決済導入を発表している。

関連:送金大手マネーグラムがステラ財団と提携 USDCによる即時決済を導入へ

クロスボーダー送金におけるUSDCの利用は成長が期待される分野の一つだ。

米国から中南米への送金ニーズは大きく、中でも米とメキシコ間は世界最大の送金ルートで、その規模は400億ドル(約4.5兆円)と言われている。Bitsoは2020年にメキシコと米国間のみで12億ドル(約1,360億円)のクロスボーダー決済処理を行なったという。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/12 火曜日
20:03
米ウォーレン議員、仮想通貨規制強化を求めトランプ政権の影響に懸念
米民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員は米国には強力な仮想通貨規制が必要であると主張し、共和党主導の規制は業界への便宜供与であるだけでなく、トランプ大統領の腐敗を助長すると警告した。
17:54
ビットフライヤー、イーサリアムのステーキングサービスを開始
仮想通貨取引所ビットフライヤーがイーサリアム(ETH)ステーキングサービスを開始。年利2.03%で毎週報酬付与、資産ロック不要でいつでも売却・送付可能となっている。
17:00
「Web3決済の社会実装へ」UPCXのCEOが語る実用化戦略|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、UPCX中野誠CEOの独占インタビュー。2016年からブロックチェーン開発に従事し、日本の暗号資産取引所への上場を実現。WebX 2025での展示内容や決済分野でのWeb3実装について聞く。
15:05
CEAが240億円相当のBNB購入 IPトークンの仮想通貨トレジャリー企業も登場
CEAが仮想通貨BNBトークンを240億円相当購入し、BNB財務戦略を進めている。一方、ヘリテージはストーリープロトコルのIPトークンを120億円相当購入する計画だ。
13:02
メタプラネット、約90億円でビットコインを追加購入
株式会社メタプラネットは2025年8月12日、仮想通貨ビットコインのトレジャリー事業の一環として518BTCを追加購入。保有量は18,113BTCに達し、戦略的な財務運用が続いています。
11:00
ビットマインのイーサリアム保有量7000億円突破 「5%の錬金術」戦略進める
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が7,350億円相当を突破。100万ETH超を保有する初のトレジャリー企業になった。シャープリンクも新たに資金調達しETH蓄積を進める。
09:51
ジェフ・ベゾス氏のブルーオリジン、仮想通貨決済を導入
Shift4は、ジェフ・ベゾス氏の米宇宙開発会社ブルーオリジンのニューシェパードへの搭乗に仮想通貨決済を導入したことを発表。ビットコインやイーサリアムなど対応銘柄の例も挙げた。
08:57
トランプ一族関連のWLFIトークンの財務戦略、仮想通貨企業ALT5が開始へ
トランプ一族関連のWLFIトークンの財務戦略を開始することを仮想通貨フィンテック企業ALT5が発表。資金調達を行い、総供給量の約7.5%を保有する計画だと述べている。
08:52
ビットコイン最高値圏から反落、米CPI発表を前に警戒感強まる|仮想NISHI
アナリスト仮想NISHIのビットコイン最新相場分析。過去最高値から反落の背景と今後の展望。米CPI発表前の市場心理、イーサリアムとの連動性、オプション市場動向を専門アナリストが解説した。
08/11 月曜日
19:45
エルサルバドル、新法可決でビットコイン投資銀行実現へ
エルサルバドルが投資銀行法を可決し、機関投資家向けビットコイン投資サービスが解禁となる。投資銀行の設立条件は、最低資本金5000万ドルで、25万ドル以上の資産保有者がサービスの対象となる。
18:45
トランプ政権、仮想通貨評議会高官が退任 民間復帰へ
米ホワイトハウス仮想通貨評議会のボー・ハインズ事務局長が退任し民間復帰する予定だ。同氏はトランプ政権の仮想通貨政策報告書作成をデビッド・サックス氏と共に主導していた。
09:30
アーサー・ヘイズ、先週売却のイーサリアム買い戻し 予想外の相場上昇で方針転換か
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は先週売却したイーサリアムなどの銘柄を買い戻した。短期下落予想が外れ、ETHは4,200ドルを突破して7日間で約20%上昇している。
08/10 日曜日
12:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップル裁判終結やイーサリアム関連の投資根拠分析など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1730万円台回復、利下げ期待で反発も来週CPI警戒|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場はFRB人事のハト派傾斜や利下げ期待で1730万円まで回復。雇用統計下振れによる景気後退懸念から一時1660万円まで下落したが、トランプ政権の仮想通貨政策やETF資金流入回復で持ち直し。来週のCPI発表がカギ。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米401k仮想通貨投資解禁の大統領令に高い関心
今週は、アーサー・ヘイズ氏と金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン下落可能性の指摘、トランプ大統領による米401k仮想通貨投資解禁の大統領令への署名に関するニュースが最も関心を集めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧