米決済関連企業Tribal Credit、Bitso・ステラ財団と提携

中小企業向けクロスボーダー決済

新興市場向けにB2B決済・融資サービスを提供する米Tribal Credit社は9日、メキシコを拠点とする大手暗号資産(仮想通貨)取引所Bitsoならびにステラ開発財団(SDF)と提携し、メキシコと米国間のクロスボーダー決済サービスを開始すると発表した。

この中小企業向けのサービスを利用することで、メキシコの企業は米国企業の商品やサービスの対価(米ドル建て)を自国通貨ペソで支払うことが可能になる。Bitsoがペソをドル建てのステーブルコインUSDCに変換する役割を担うが、Bitsoが利用するUSDCはステラ・ブロックチェーン上で発行されている。

ラテンアメリカのB2B決済革命を支援するパートナーシップを紹介できて胸が高鳴る思いだ。Tribal Credit、ステラネットワークとBitsoには共通のミッションがある。より迅速に、より安く、より透明性の高いクロスボーダー決済を可能にする、トップレベルの金融サービスを提供するということだ。

Tribal Credit社のMohamed Elkasstoni最高戦略責任者は、米国企業との決済を行う中南米の中小企業の時間とコストを削減することが、同社の目標であると語った。特に時間的な制約があったり、追跡力の向上が必要な支払いを念頭に入れているという。

毎年、6,200万の中小企業がクロスボーダー決済を行っており、中南米地域の市場機会はメキシコを筆頭に1,750億ドル(約19兆8,600億円)に上るとみられている。

B2Bとは

B2BとはBusiness to Businessの略。主にインターネットを介した企業間の電子商取引を意味する。

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Tribal Creditとステラ財団

米サンフランシスコに拠点を置くTribal Credit社は、法人向けVISAカードや、経費管理プラットフォームなどの決済サービスを提供している。

同社は今年4月、3,340万ドル(約38億円)の資金調達に成功。そのうち300万ドル(3億4,000万円)をステラ開発財団から受け取ったという経緯がある。この投資により、Tribal Credit社のブロックチェーン製品開発とステラ・ネットワークへの統合が促進されることになったようだ。

Tribal CreditのAmr Shady CEOは、この投資ラウンドで得られた資金を、同社最大の市場であるメキシコのシェア拡大に投入すると語っていた。

ステラUSDCの利用

ステラ・ブロックチェーンは個人間での送金取引を円滑に行うために作られたプラットフォーム。高速でスケーラブル、かつ低コストの送金ネットワークを展開。複数通貨間の取引システムとして、またデジタル資産発行のプラットフォームとして、世界の金融インフラをつなぐよう設計されている。

ステーブルコインの時価総額でテザー(USDT)に次ぐUSDCは、今年2月にステラ・ブロックチェーンへ導入された。取引所としてはLiquid Groupが初めてステラUSDCの導入を発表。その後、メキシコ、アルゼンチン、ブラジルに275万人以上のユーザーを抱える大手取引所Bitsoは8月に、ステラ版USDCの統合を発表した。

関連:ステラ(XLM)ブロックチェーン、ステーブルコインUSDCとの統合が完了

また、米大手送金企業マネーグラムは10月にステラ開発財団と提携し、USDCの即時決済導入を発表している。

関連:送金大手マネーグラムがステラ財団と提携 USDCによる即時決済を導入へ

クロスボーダー送金におけるUSDCの利用は成長が期待される分野の一つだ。

米国から中南米への送金ニーズは大きく、中でも米とメキシコ間は世界最大の送金ルートで、その規模は400億ドル(約4.5兆円)と言われている。Bitsoは2020年にメキシコと米国間のみで12億ドル(約1,360億円)のクロスボーダー決済処理を行なったという。

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