2021年のマイニング収益が好調
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のマイニング業者は2021年の一年間で、1.7兆円以上の収益を記録していることがわかった。
データを提供したのはCoinPostのパートナーメディアThe Blockで、マイニングの収益は前年比+206%だ。また、収益は採掘するBTCと取引手数料として徴収するビットコインからの総数で、電気代や土地代、機械の維持費用といったマイニングの運営コストから引かれていない数値を指すという。
収益増の要因
2020年より収益増となった要因は複数あると考えられる。
まずはビットコイン価格の大幅上昇が大きな要因で、2020年5月に発動した「ビットコイン半減期」から、価格は2021年11月の最高値まで6.5倍も上昇してきた。
昨年の5月11日にビットコインはマイニング半減期の発動で、ブロック報酬が12.5BTCから6.25BTCに半減。マイナーが得られるブロック報酬はBTC単位では減少したが、価格が2倍よりはるかに高騰していたため、実際の収益も大幅に増えてきた。
次のビットコイン半減期は2024年になり、報酬はさらに減少に、6.25BTCから3.125BTCになる予定だ。
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また、マイニングの地政学の変化も収益増の背景にあるとみられる。
2021年までは、ビットコインの採掘シェアの大半以上は中国でマイニングを行う業者に占められていたが、今年の5月から中国政府が打ち出したマイニング活動の禁止強化政策を受け、多くの大手業者は相次いで海外に移転していた。
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ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は一部業者の業務停止を受け、一時的に落ちていたが、海外への移転や米国のマイニング業者の業務拡大によって回復。
一方、SparkpoolやF2Poolといった大手プールが中国向けのサービスを停止する中、世界のビットコイン採掘シェアの20%を占めるマイナーは今も中国で採掘を続けていることが先日報じられた。
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