はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

へデラ、オープンソース化へ ハッシュグラフ・アルゴリズムをSwirlds社から買収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オープンソース化へ

DLT(分散型台帳技術)の開発・提供を手がけるへデラ・ハッシュグラフは19日、ハッシュグラフ・コンセンサスアルゴリズムのIP(知的財産権)をSwirls社から買収すると発表した。今後、へデラネットワークのオープンソース化を進めていく。

ハッシュグラフとは

ハッシュグラフ(Hashgraph)はビザンチン障害耐性(Byzantine Fault Tolerance)を持ち、高速性・公平性・安全性の3つの特徴を兼ね備えたコンセンサスプロトコル。米ソフトウェア企業「Swirlds」の共同創業者兼CTOのLeemon Baird氏によって考案された。

仮想通貨用語集

関連:新たな分散型台帳技術「Hashgraph」とは?その公開実装「Hedera Hashgraph」も解説

今回、へデラのガバナンス組織であるへデラ運営審議会が、同審議会の創設メンバーでもあるSwirlds社からハッシュグラフ・コンセンサスアルゴリズムの知的財産権の購入、およびそのオープンソース化を決定した。

この決定に伴い、現在へデラ・ハッシュグラフに在籍する開発・経営陣および関連人材は、Swirldsに移籍することとなる。

へデラのMance Harmon CEOおよびLeemon Baird主任研究員らは、それぞれ既にCEOとCTOを務めるSwirlds社を通じて、へデラ運営審議会のメンバーとしてへデラ・エコシステムに関わり続ける予定だ。

コンセンサスレイヤーのオープンソース化により、今後へデラネットワークの開発がさらに加速され、貢献者の数も拡大することが期待されている。

関連:実利用広がるヘデラ・ハッシュグラフ、コロナワクチン管理やフェイクニュース対策に活用

関係者コメント

初代運営評議会メンバー「DLA Piper」のパートナーであるScott Thiel氏は、今回のオープンソース化に際し、次のようにコメントした。

へデラは、運営審議会メンバー主導の組織であり、最も分散化されたガバナンスを実現し、その結果、市場で最も広範なパブリックネットワークを可能にするというビジョンを常に持ち続けています。

今こそ、へデラネットワークの最速導入を可能にし、パブリックDLT(分散型台帳技術)に対する需要の高まりに対応する時であると感じています。

    

DLT(分散型台帳技術)とは

DLTは、英語の(Decentralized Ledger Technology) の省略で、日本語訳したのが分散型台帳技術である。「De-centralized = 中央集権でない(つまり非中央集権)」な台帳技術(Ledger Technology)のことである。

仮想通貨用語集

またハッシュグラフ技術の考案者であり、Swirlds社のCTO、またへデラ運営審議会の技術運営・製品委員会の共同議長も務めるLeemon Baird氏は次のように語った。

私は最も初期から、「誰もが集まり、協力し、商取引を行い、自分のオンライン上の足跡を管理できる『共有された世界』を実現する」というビジョンを持ち続けてきました。

ネットワークコードのバージョン1が完成し、ハッシュグラフ・アルゴリズムがオープンソース化され、へデラ運営審議会がネットワークの将来について重要な決定を下せるようになったことで、ようやくそのビジョンの基礎が完成しました。

次なる課題は、より広範なコミュニティがレイヤー1プロトコルを超える製品やサービスを開発し、そして他の人々がレイヤー1プロトコルの力を活用した価値を生み出すことができるような製品やサービスを提供することです。

    

へデラ運営審議会について

へデラ運営審議会は、ネットワークの状態、HBAR価格など、コンセンサス形成に関わるネットワークノードを監視・監督する役割を持つグループ。現時点では25の運営審議会メンバーがノード運営を担当し、各メンバーが全体の運営や方向性に対して平等な発言権を有している。

現在の加盟メンバーには現在、米Google、IBMや日本の野村証券など、各国のテクノロジー企業や金融機関、非営利団体、学術界の多様な組織・企業がメンバーとして名を連ねる。

長期的には、メンバー数が合計39に達したあと、誰でも自由に参加できる完全分散型ネットワークに移行する予定だ。審議会メンバーは最長で3年連続、2期まで在任可能。このようなシステムにより、ガバナンスの安定性を維持しつつ、パブリックネットワークに欠かせない多様性および分散性が担保されるという。

関連:完全分散型ネットワークへ へデラ・ハッシュグラフの非中央集権化への取り組みとは

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧