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ビットコイン37000ドルまで切り返す、クジラ(大口投資家)動向など着目される

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

米連邦公開市場委員会(FOMC)を目前に控える中、直近ではウクライナ情勢をめぐる不透明感など地政学リスクが台頭。金融市場のボラティリティ(価格変動性)が急拡大している。

インフレ抑圧のために3月の利上げ開始が強く示唆される見通し。金融緩和局面では株式市場や暗号資産(仮想通貨)への資金流入が加速してきたが、金融引き締め局面においては資金の先細りが懸念されている。

市場心理を示すVIX指数も30を超えたまま高止まりしており、緊迫化するウクライナ情勢含め、市場関係者の警戒感を投影していると言えそうだ。

VIX指数(Google Finance)

一方、ここのところ米株式市場と相関係数の強まっていた暗号資産(仮想通貨)市場では、26日〜27日にかけては連動が弱まりつつあるようにも見受けられる。ナスダック株式市場が前日比-2.3%となる中、ビットコイン価格は下げ渋り、前日比+3.08%の424万円(37,200ドル)と反発した。

BTC/USD日足

関連:米株指数下落でビットコイン連れ安、相関係数は過去最高水準に

現時点で判断するのは早計であるが、リスクオフ局面で伝統金融市場との相関が次第に薄まるようであれば、過去の例からもトレンド転換の兆候と言えそうだ。

目先の転機が訪れるとすれば、日本時間27日午前4時頃に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合結果発表、及びパウエル議長の記者会見だろう。3月の利上げ決定は織り込みつつあり、発言内容などがマーケットコンセンサスの範疇であれば、FOMC通過による不透明感の払拭で一旦アク抜けとなる可能性も考えられる。

一方、50bp利上げなどタカ派姿勢が市場想定を上回った場合、ネガティブサプライズで下落の加速も起こり得る。金融緩和フェーズが終焉を迎え、金融引き締めフェーズに移行したことから、反発したとしても短期的なリバウンドに留まるとの見方もあり、需給改善のためのセリングクライマックスもまだこれからとの指摘も散見される。

いずれにせよ、ビットコイン(BTC)市場において、2021年の最安値(28,880ドル)及び、30,000ドル付近の重要サポートライン(下値支持線)が近付いている点が多くの投資家に意識されていることは念頭に置いておきたい。

クジラ(大口投資家)の動き

アセットアロケーターであるCC15Capitalのオンチェーン・データ分析によれば、相場急落時の1月20日から23日にかけて、数百万ドル相当のBTCを断続的に購入したと思しきクジラ(大口投資家)のビットコインウォレットが確認された。

該当のウォレットが保有するビットコイン(BTC)は、28,675BTC(1200億円相当)に及ぶ。

Capital15C

CC15Capitalは、「ビットコインの総供給量の内、1450万BTCが長期間に渡って取引や送金などされない”非流動的”な状態にある」などと指摘。浮動数減少を意味することから、”非流動的”ウォレットが保有量を27%(400万BTC)増やした場合、市場供給量は枯渇するとの見立てを示した。

また、データ分析企業CryptoQuantのKi Young Ju(@ki_young_ju)CEOは、古いクジラ(大口投資家)動向に注目。「暗号資産(仮想通貨)取引所経由で新たな個人投資家に売却されたか、OTC取引経由で機関投資家に売却された」との見解を示した。

これは、供給調整済のSupply Adjusted CDD(Coin Days Destroyed)の指標を根拠としている。ビットコイン残高を算出する「UTXO(未使用トランザクション出力)」を元に、長期保有者(LTH)の動向を抽出するものだ。

CDDの上昇は、長期保有されていたBTCが大量送金されていることを意味することから、ボラティリティ(価格変動性)リスクやトレンド反転の可能性を示唆する。

Ki Young Ju氏によれば、(コロナ・ショック後で金融緩和相場の始まった)2020年半ば以降の供給調整後のCDD急上昇は、機関投資家への大量送金を示唆しており、強気相場を示していた。

またKi Young Ju氏は、相場の底を探るシグナルの一つとして「MVRV比率」にも着目する。

MVRV比率(CryptoQuant)

現在のMVRVは1.50で、ビットコインウォレットの未実現利益が+50%であることを示すという。「過去の歴史から、周期的な底は、MVRVが1.0未満に達したときに訪れる」とした。

MVRVは、コインのバリューを測る指標で、算式は(市場時価総額:MV-実現時価総額:RV)/MVを用いる。0以上のプラス圏は「オーバーバリュー(割高圏)」、0以下のマイナス圏は「アンダーバリュー(割安圏)」を示す。

過去の暴落局面におけるMVRV反転シグナルは、以下の通りだった。

  • 2020/03/12:コロナ・ショック
  • MVRV0.85(未実現利益-15%の損失)
  • 2018/12/14:バブル崩壊、BCHのハッシュ戦争
  • MVRV0.69(未実現利益-31%の損失)
  • 2015/01/14:Mt.Gox事件後に低迷
  • MVRV0.58(未実現利益-42%の損失)

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