NFTゲームの開発を計画
米大手ゲーム企業Zyngaは、ブロックチェーンやNFT(非代替性トークン)を活用したゲームの開発を計画していることが分かった。
同社のブロックチェーンチームの人数を2022年末までに、現在の約15名から70〜100名まで増やすことを計画。トークン設計ができる人材を雇用したり、提携や買収を行ったりすることも予定しているが、今は業界の動向などを見守っており、あくまでまだ計画段階だとした。
NFTとは
NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。キャラクターやアイテムなど、ゲーム業界でも技術の活用が進んでいる。
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Zyngaは「ゲームで世界をつなぐこと」をミッションにする米拠点の上場企業。175超の国と地域にサービスを提供しており、「Harry Potter: Puzzles & Spells」や「FarmVille」などのゲームを手掛けたことで知られている。
今回の内容は、同社ブロックチェーン部門のトップMatt Wolf氏から計画を聞いた『Axios』が報道。現時点では具体的なNFTゲームは発表されていないが、Wolf氏は「2022年内には新しい製品をリリースしたい」と述べたという。
また、Zyngaのブロックチェーンゲームは、ゲームを単純に遊びとして楽しむというよりも、NFTの所有や売買に興味を持つようなユーザーを対象にする計画であることも明かした。
Wolf氏やZyngaのトップBernard Kim氏は、Web3.0(分散型ウェブ)やブロックチェーン、NFTといった波が押し寄せてきた場合に備えて準備しておかなくてはいけないと考えている。同社は、NFTゲームのためのブロックチェーンには、環境への負担が少ないものを採用するという。
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ゲーム業界の動向
ゲームにブロックチェーンやNFTを導入する動きは、投機的な面などへの批判もあるが、現在も加速している。
昨年12月には大手ゲーム企業ユービーアイソフト(Ubisoft)が、NFTプラットフォーム「Ubisoft Quartz」のローンチを発表。エネルギー消費を抑えるため、暗号資産(仮想通貨)テゾス(XTZ)のブロックチェーンを活用するという。
昨日にはユービーアイソフトが、メタバース系NFTゲーム「ザ・サンドボックス(SAND)」とパートナーシップを締結したことも分かった。同社が提供するゲームの知的財産(IP)を、The Sandboxのメタバースで利用できるようにする。
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