ウーバー、将来的に仮想通貨を受け入れ
ライドシェアやフードデリバリーなどのサービスを展開するウーバー社のCEOは、ビットコインを始めとする暗号資産(仮想通貨)について「将来的には、どこかの時点で受け入れる」考えを表明した。ブルームバーグのインタビューに答える形で明らかにした。
一方で、暗号資産が現在抱えている問題が解決或いは改善されない限り、ウーバーが今すぐにビットコインを受け入れる望みは薄いと見られる。
Uberのダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)CEOは、今回のインタビューの中で、暗号資産の課題として、(暗号資産)の交換メカニズムが高くつくこと、そして環境に良くない点を挙げた。
これは、一部の暗号資産でトランザクション手数料が近年、高止まりしていることや、暗号資産のマイニングが電力を浪費し環境に悪影響を与えていると批判されている面を指摘したと考えられる。
また、これらの問題が改善されれば、「暗号資産について、より乗り気な私たちを目にすることになると考えています」と返答。
私たちは、暗号資産を注視しています。ですので、Uberが将来的に暗号資産を受け入れようとしているのかと問われれば、答えは「もちろん」です。適切なポイントはここではありませんが、将来的には(受け入れます)。
ダラ・コスロシャヒCEOは以前、ビットコイン等の暗号資産について、投資はともかく決済手段の一つとしては検討を行うとしていた。
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Uberがいつ暗号資産を受け入れるかについて、見通しを立てることは難しいが、Uberの共同創設者、ギャレット・キャンプ氏はここ数年、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)やコインベース・ベンチャーズなどが出資するフィンテックサービスのEcoに携わってきたとされる。
Ecoは、ビットコインやイーサリアム(ETH)の抱える課題を解決した独自の暗号資産を立ち上げるという一時期の計画からはトーンダウンしたものの、ブロックチェーン技術を基盤とする方針を維持している。