Amber Group、230億円の資金調達
大手暗号資産(仮想通貨)企業Amber Groupは22日、30億ドル(3,400億円)の評価額で、2億ドル(230億円)の資金調達を実施したことを発表した。評価額は、2021年半ばから3倍まで膨らんでいる。
シリーズB+の資金調達ラウンドでは、シンガポールの政府系ファンドTemasekも新たに参加し、ラウンドをリードした。
We are excited to announce our Series B+, which comes at a time of rapidly increasing crypto adoption globally. The investment reinforces Amber Group’s strategic alignment with its investors, as well as a shared vision of digital assets’ future in a new, digital economy. #wagmi pic.twitter.com/6EOHd1H8Gx
— Amber Group (@ambergroup_io) February 22, 2022
資金調達ラウンドでは、21年6月に実施したシリーズBに参加した企業が再び参加。また、大手VCのSequoiaやPantera Capital、Tiger GlobalやCoinbase Venturesも出資した。
2018年に設立されたAmber Groupは、金融機関や機関投資家向けに仮想通貨のOTC取引やデリバティブ取引などを提供する大手企業だ。22年2月上旬には、国内仮想通貨取引所ディーカレット買収を発表している。
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Amber Groupは、調達した資金について、欧州や北米での人員強化やモバイルアプリの提供地域を拡大するために利用すると説明。Amber Groupは最近、企業本部を香港からシンガポールに移動したばかり。シンガポールは仮想通貨企業のハブとして注目を集めており、この動向に便乗したという。
なお、資金調達ラウンドをリードしたTemasekはこれまでにも、大手仮想通貨取引所FTXや、シンガポールの大手銀行DBS傘下の仮想通貨取引所などにも出資してきた経緯がある。
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