ファントークンを発行
大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスは、F1(フォーミュラ1)チーム「BWTアルピーヌF1チーム」との提携を発表。オフィシャル・ファントークン・パートナーに就任したことを告知した。
「アルピーヌF1チーム」は、2021年に旧ルノーF1チームが改名する形で誕生。2月に、オーストリアの水処理企業BWTとタイトルスポンサー契約を結び「BWTアルピーヌF1チーム」となった。
ドライバーは、2度の世界王者フェルナンド・アロンソ選手とエステバン・オコン選手が務める。
今回の提携は2月15日に発表されており、バイナンスは、チームのファントークン(ALPINE)を発行。
トークン規格はBNBチェーンのBEP-20を採用しており、すでにALPINEトークンの取引は開始している
NFTも展開
バイナンスでは、「BWTアルピーヌF1チーム」に関連するNFT(非代替性トークン)の実施。
NFTは、同取引所が販売する「ミステリーボックス」に含まれており、ノーマルからスーパースーパーレア (SSR) まで4種類のレア度が設定されていた。現在は、獲得したNFTをバーンすることで、ALPINEをファンパワーに応じて報酬プールから得られるプログラムが実施されていた。
なお、バイナンスは、アルピーヌのeスポーツ部門のオフィシャル・ファントークン・パートナーにも就任。現時点では、eスポーツに関連する動きの詳細は発表されていない。
仮想通貨企業の進出
F1は21年頃から仮想通貨分野との繋がりを深めている。
5月には、レッドブル(現オラクル・レッドブル・レーシング)がテゾスブロックチェーンとの提携を発表した。また、同チームは22年2月、仮想通貨取引所Bybitとのスポンサー契約を発表。レッドブルは、契約について「仮想通貨企業のスポーツチームへのスポンサーとしても最多の契約額」と説明している。
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強豪「メルセデスAMGペトロナス」は、21年9月に取引所FTXとパートナーシップを締結した。
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フェラーリのF1部門、スクーデリア・フェラーリは12月、スイスのブロックチェーン・NFT企業Velas Networkとスポンサー契約を結んでいる。フェラーリと同社の契約には、NFT発行を行う権利も、契約内容に含まれる。
F1自体も、仮想通貨関連企業との契約を行っている。取引所Crypto.comは21年6月、F1のグローバルパートナーに就任し、「スプリント予選レース」における初代パートナーとなった。なお、同取引所は今年22年、初開催のマイアミGPのタイトルパートナーに就任する。