はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

切迫したフォーク、ビットコインキャッシュと起こりうる混乱-準備はできているか?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイナーがBIP 91(”SegWit2x”アップグレードの実装方法を提供する改善提案)の支援を確定したことでビットコインユーザーが安心していたにも関わらず、ここ数か月ビットコインのコミュニティは荒れ模様です。(ビットコインキャッシュが発表されるずっと前から、起源ブロックが2009年に採掘されて以来初めてのハードフォークを合図している)

それでは、これから何を予期すればいいのか?

  • この大混乱はネットワークに影響するのか?
  • 価額下落を予期できるのか?
  • ハードフォークが実際起きたとして、ビットコインキャッシュは現在の価額を維持するのか?

そもそもビットコインキャッシュとは何なのか?

アマウリー・セシェット率いるコミュニティ全体のビックプレイヤーグループはSegWit2xの実行に不満を表し、8月1日12時20分UTCにビットコインをハードフォーク(分裂)し全く新しいアルトコイン“ビットコインキャッシュ”を作ると決めました。

ビットコインキャッシュの考案者は“BIP91を固定すること=Segwit2xがうまく実行される”ということではないと反論し、“2x”という一部がうまく活動しない可能性があるとみています。

その状況下ではビットコインキャッシュはビットコインより良い仮想通貨に変わります。

ではビットコインキャッシュとは何なのか、そしてそれはビットコインとはどのように違うのか?

ビットコインキャッシュによってもたらされる二つの重要な変化があります。

  • ブロックのサイズが8MBに増える
  • 恐らく8月末までにはSegWitの活性化を却下する

ビットコインキャッシュフューチャーはもう既にHitbtcViabtc取引可能です。

実際に、そのアルトコインは現在$353で取引され、一週間前は約$556まで跳ね上がりました。

実際にフォークが実行されれば、新しいアルトコインは歴史上初ビットコインと同じように取引される通貨となります。

フォークの実施後は、ビットコインの所有者はどちらのチェーンにも通用するコインを持つことになります。

例えばフォークが完了したとき、あなたが2ビットコインを所有するとすれば、2ビットコイン+2ビットコインキャッシュコインを所有することになります。

ハードフォークがうまく完了したとき、なにを予期すべきか?

ごく一部のネットワークの採掘速度の減少を除いて、bitcoin properは新たなアルトコイン“ビットコインキャッシュ”の出現には影響されません

全てのビットコイン所有者は所有しているBitcoin properと対等の量のビットコインキャッシュを受け取るため、どこからともなく数十億ドル単位の新しい市場が生まれます。

ビットコインキャッシュの価値が持続するかどうかは、コミュニティがどれだけ新しいコインを裏で支えるコードの専門性を信用しているか、そしてビットコインの主な問題(すなわち拡張性)を解決するかどうかによります。

ビットコインキャッシュの価値はマイナーの支援およびアルトコインの新しいチェーンの採掘速度の割合に大きく左右されます。

ViaBTC(中国の採掘会社)は現在4%のネットワークの採掘速度を支配しており、アルトコインを支援する一方ビットコインキャッシュが生き残るためにはもっとたくさんの支援が必要です。

むしろ実際起こりえない他のシナリオは、多数の割合のマイナーがビットコインキャッシュのブロックチェーンを採掘し始めることです。

これはBitcoin properの採掘速度を大いに落とし、結果としてビットコインの価値は落ちビットコインキャッシュの価値は上がるシナリオです。

どのように備えればよいのか?

前述のように、もしあなたがXの量のビットコインを所有するなら、フォーク実施後には同じ量のビットコインキャッシュを得るでしょう。

そのように、多くの投資家が状況を有利にするためアルトコイン(ビットコインを得るために)を売り始めました

これはかつてたくさんのアルトコインを支配した強力な下落波を起こし、たくさんのコイン(イーサリアム、モネロなど)の値が数週間にわたり下落しました。

ではあなたはどうするべきか?

  1. もしあなたが所有しているアルトコインをビットコインと引き換えに売れるとしたら、できるだけ早く行ってください。ただコインの価格が購入時よりもずっと低い場合は売らないでください。
  2. ビットコインを
    Krakenまたは、Bitfinexのウォレットに移動する。二社はビットコインキャッシュコインを渡すと発表しました。
    自身のプライベートキーの管理が可能なデスクトップに移す
    ブロックチェーンインフォウォレットへ移しウェブのUIを使ってあなたのプライベートキーを抽出してください。これは比較的簡単な方法で、チュートリアルもたくさん存在します。

An Imminent Fork, Bitcoin Cash and Possible Chaos – Are You Prepared?

Dr Tamer Sameeh Published on July 30, 2017 at 10:57 BST

原文はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧