DeFiプロダクトをローンチ
ポルカドット(DOT)のネットワークでDeFi(分散型金融)サービスを提供する「Parallel Finance」は18日、6つのプロダクトを正式にローンチしたことを発表した。
We have officially initiated the rollout of our HKO products! HKO holders can now utilize our Cross-Chain Bridge, Wallet, Liquid Staking, Farming, v2 Crowdloan, and AMM! We go into detail on what that entails in our Medium Article below!https://t.co/OYVJN0KfpE pic.twitter.com/iEUvMrWuQh
— Parallel Finance (We are hiring) (@ParallelFi) March 18, 2022
今回ローンチしたプロダクトは以下。
- Cross-Chain Bridge
- Liquid Staking
- Farming
- AMM(自動マーケットメイカー)
- Crowdloans v2
- Wallet
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DOTに関するものもあるが、今回発表されたプロダクトの多くが現時点では、ポルカドットの実験的なネットワークである「クサマ(KSM)」での使用に限定。ポルカドットへは今後サービスを拡大していくと見られる。
Parallel Financeは「DeFiを次のレベルに引き上げること」をミッションにしているプロジェクト。誰でも金融サービスにアクセスできるようにするために、安全で簡単に利用できるプラットフォームを構築している。
また、イーサリアム(ETH)のネットワークに接続できる機能も開発。今回のように、メインのプロダクト1つだけでなく、一気に6つローンチするのは珍しい事例だ。
ポルカドットやクサマのネットワークに接続するには、オークションで権利を勝ち取る必要があるが、Parallel Financeはどちらも接続枠を獲得。ポルカドットのネットワークにも接続済である。
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プロダクトの内容と今後の計画
今回Parallel Financeの目玉プロダクトの1つがLiquid Stakingだ。上述した通りクサマのネットワークに現在は利用が限定されているが、ユーザーはKSMをステーキングプールに預けることで「sKSM」を受け取ることが可能。KSMをステーキングすることでユーザーは金利を得られるが、それに加えてsKSMを以下のように利用することができる。
- sKSMでトレードをする
- sKSMで支払いをする
- sKSMをマーケットに供給して金利を得る
- 他の資産を借りる際にsKSMを担保にする
Liquid Stakingとは
ステークされている資産に流動性(=liquid)を与える仕組み、またはそのサービスを指す。ユーザーは対象のデジタル資産をステーキングすると、同等の価値を持つトークンを受け取ることができ、そのトークンをDeFiなどで利用することができる。
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なお、上記のユースケースはあくまで活用例であり、Parallel Financeは「Liquid Stakingの活用方法は豊富にある」とした。
今後については、開発の最終段階にある「Money Market」を近くローンチする予定。公式ウェブサイトによると、Parallel FinanceのMoney Marketは、仮想通貨の貸借ができる模様だ。また、今回発表したプロダクトのガイドもこれから提供するとしている。
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