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バイナンスラボ、ディエム(旧リブラ)出身者が開発するブロックチェーン「Aptos」に出資

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ディエム(旧リブラ)出身者が開発するブロックチェーンAptos

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのベンチャーキャピタル部門バイナンスラボは28日、レイヤー1ブロックチェーンプロジェクト「Aptos Labs(アプトス ラボ)」への戦略的投資を発表した。

Aptos Labsは、メタ(旧フェイスブック)社が発足したステーブルコインプロジェクト「ディエム(旧リブラ)」の元チームメンバーが中心となって22年2月に公表されたプロジェクトだ。メタ社傘下のディエム協会は22年1月、米シルバーゲート・キャピタル社にディエムの知的財産権(IP)を売却していた。

Aptos Labsは安全でスケーラブルなレイヤー1ブロックチェーンを多くの人に提供することを目指している。開発チームは「独自のブロックチェーンを構築したため、シルバーゲートが保有するディエムの知的財産を活用することはない」とTech Crunchに語っていた。

関連:メタ(旧フェイスブック)社、米シルバーゲート銀行にディエムの知的財産権(IP)など売却

2022年第3四半期にもメインネットをローンチ

Aptosは、スマートコントラクトプラットフォームとして、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)のようなレイヤー1ブロックチェーンと競合することになる。Webで広く使用されるプログラミング言語Rustをベースとする「Move」を採用するAptosは、既存のネットワークからより多くの開発者を集める目論みだ。

バイナンスラボの投資ディレクターであるJeffrey Ma氏は、Aptos Labsのチームがディエムの構築で培った専門性に太鼓判を押している。

数十億人に分散型資産への普遍的かつ公正なアクセスを実現するという彼らのミッションの下、Aptosは1億のユーザーを仮想通貨空間にもたらすのに貢献してくれるだろう。

バイナンスラボの投資先企業の選定ポイントとなるのは、「そのプロジェクトがどのように業界を変えることができるか」、「プロダクトがローンチしたらどれだけの人が使ってくれるか」ということ。バイナンスラボの責任者であるBill Qian氏はAptosとビジョンを共有できていると語った。

最終的に大衆に利用されるようなブロックチェーンは、バラエティに富んだアプリケーションでユーザーの大量採用を促進し、その分野の技術的・ビジネス的な革新を加速させるようなものだと思う。ユーザーが安全かつシームレスにブロックチェーンを体験できるようになるだろう。

今後、バイナンスラボは開発、コードレビュー、インフラ構築、ハッカソンなどを通じてAptosのエコシステム成長のために協力する。Aptosは新たに調達した資金を開発者とコミュニティ拡大に活用する。Aptosの開発者向けのテストネットは既にローンチされており、メインネットは2022年第3四半期(Q3)中にも公開する見通しだ。

Aptos Labsは3月15日、a16zが主導した戦略ラウンドで2億ドルを調達したことを発表していた。投資ラウンドは、Andreessen Horowitz(a16z)が主導し、Tiger Global、Multicoin Capital、Three Arrows Capital、FTX Ventures、Coinbase Venturesなどが参加していた。

関連:イーサリアム2.0のライバルと目される「イーサリアムキラー」とは?

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