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米上院議員、個人向けのCBDC反対法案を提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

共和党有力議員もCBDC反対

米共和党のテッド・クルーズ上院議員は30日、連邦準備制度理事会(FRB)による中銀デジタル通貨(CBDC)の発行を禁止する法案を提出した。

過去にも暗号資産(仮想通貨)支持派のトム・エマー下院議員が同様の法案を1月に提出していた経緯があり、今回提出されたのはコンパニオン法案となる。

法案は連邦政府が米市民に対する金融監視ツールとしてCBDCを直接的に個人へ発行することを禁止するもの。中国政府が行う金融活動の検閲を阻止する狙いがある。

エマー議員らは「分散型デジタル通貨であるビットコインとは違い、CBDCは政府が中央集権的に管理するブロックチェーンとなる」と指摘。場合によっては、中央銀行が個人の送金活動を管理することも可能となることを懸念して、連銀は個人向けの銀行口座を提供する権限はないと提唱している格好だ。

CBDCに関する法案を提出したクルーズ議員は以下のようにコメントした。

連邦政府は仮想通貨領域におけるイノベーションを促進する能力とそれを完全に阻害する能力を有している。

今回の法案は「大きな政府」が仮想通貨を中央集権的に管理できないようにすることで、米国内の発展を継続するための道筋を用意する狙いがある。我々は個人の自由を高めるイノベーションや起業家を阻害するのではなく、より促進していくべきだ。

なお、FRBはCBDCに関する協議書を1月に発表していたが、議員らは協議書内で「身分検証」機能を搭載したCBDCについても言及があった点を懸念。協議書に関するパグリックコメントは5月20日まで募集が行われる。

関連:米FRB、中央銀行デジタル通貨についての協議書を発行

CBDCとは

「Central Bank Digital Currency」の略。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは中央銀行が発行する法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

関連:中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは|ビットコインとの違いと主なメリット

米共和党の仮想通貨動向

法案を当初、1月に提出したエマー議員は米ブロックチェーン党員集会の理事長の一人。今月中旬には、米SEC(証券取引委員会)が仮想通貨企業に課す調査依頼がイノベーションを阻害していると指摘する書簡を提出していた。

関連:米議員ら、SEC委員長に書簡を提出|仮想通貨企業への負荷を懸念

また、クルーズ議員もテキサス州内における仮想通貨マイニング事業を高く評価しており、2月にはビットコイン(BTC)を購入したことも金融開示書類から判明していた。

関連:米ワイオミング州議員、州独自のステーブルコインを発行する法案提出

最近では超党派の仮想通貨法案を支持する動きも見られる反面、州単位ではテキサス州やフロリダ州、ワイオミング州など、共和党優勢の地域で友好的な政策の導入が目立っている。

関連: 米フロリダ州知事、ビットコインを使った納税対応に意欲

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