NFTなどの事業に統合計画
米国発のメタバース(仮想現実)企業Infinite Realityは12日、eスポーツ大手ReKT Globalを買収することに合意したと発表した。
買収は合計590億円(4.7億ドル)に相当するReKT Globalの株式を取得することによるもの。ReKT Globalの企業価値は決算後の評価として3,000億円に上るとみられる。
Infinite Reality社はソーシャルコマースプラットフォームDisplay Socialとエンタメ企業Thunder Studios、およびメタバース開発企業 Infinite Metaverseから成立した企業で、ReKT買収後は傘下にあるNFT発行やメタバース生成、コンテンツ作成などを提供するプラットフォームに統合する計画をしている。また、今後はUniversal Security Instruments社と合併しSPAC(特別買収目的会社)による株式上場を目指すという。
関連:自民党NFTチームのホワイトペーパーが部会で承認、NFTを「Web3の起爆剤」と定義
ReKT GlobalはTeam RogueとLondon Loyal Ravensという強豪チームで知られるeスポーツの関連企業で、「League of Legends」や「Rainbow Six Siege」といったゲームで複数の世界タイトルや主要チャンピオンシップを獲得してきた。
今後の事業統合と連携に向けて、Infinite RealityのJohn Acunto CEOは発表で「コンテンツ制作、Web3.0エンターテインメント、APIなど、複合事業体のシナジーを期待している」とコメントした。
関連:成長産業への巨額投資相次ぐ、暗号資産関連企業の資金調達事例まとめ
関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー