はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨 Steem(スチーム)とは|今後の将来性について

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーン上に記事を投稿して報酬受け取り
Steemは、SNSに関連する総合プラットフォームです。ブロックチェーンを利用して、コンテンツを記録し保持したうえで、コンテンツ投稿者に対して報酬を支払うことが可能です。
仮想通貨界隈で多くの著名人が記事を投稿
現状でもSteemitは、仮想通貨界隈での様々な通貨のプログラマーや運営者、またその他有名人などが記事を投稿していることでも知られていますが、仮想通貨関連以外の記事も増えているため、プラットフォームの成長の期待感は高まっています。
目次
  1. 仮想通貨Steemとは
  2. 仮想通貨Steemの特徴
    1. Steem
    2. Steem Power (SP)
    3. Steem Dollars (SD)

  3. 今後の将来性
  4. 取り扱い取引所
  5. まとめ

仮想通貨Steemとは

通貨名 Steem
通貨コード STEEM
公開日 2015年4月7日
公式Webサイト https://steem.io/
公式Twitter https://twitter.com/steemit

Steemは、SNSに関連する総合プラットフォームです。ブロックチェーンを利用して、コンテンツを記録し保持したうえで、コンテンツ投稿者に対して報酬を支払うことが可能です。

Steemは2016年に4月に開発された通貨であり、現状のSNSの在り方を大きく変える可能性を秘めています。

例えば、現状、記事やネットでの検索結果、Twitter、Facebookなどにおいても利益が発生するか否かにかかわらず、投稿者が正当な評価を得ることは非常に難しい状況にある為、今後の発展次第では大手検索サイトなどを意識しないコンテンツ作りが可能となるでしょう。

仮想通貨Steemの特徴

Steem の最大の特徴は、Steemのブロックチェーン上にあるサイト「Steemit.com」に記事を投稿し、投降したコンテンツによって報酬を得られることにあります。

既存の SNS を主体としたコンテンツ発信では、利益を得ることは不可能でした。

それこそ、コンテンツそのものが有益なものであろうとも、SNS上ではコンテンツを利用するなどの工夫が無ければ、報酬は発生しません。

対してSteemであれば、投稿したコンテンツがSteem内のブロックチェーン上に残り、読者からの評価がある限り、投降者には報酬が発生し続けます。

また、投降者・読者どちらの立場でも、報酬が発生する仕組みである為、従来のSNSと比較しても画期的なシステムだと言えるでしょう。

Steemの内部では、3つの仮想通貨が流通しており、Steem・Steem Power (SP)・ Steem Dollars (SD)に別れ、それぞれに異なった特徴があります。

また、Steemでのコンテンツ報酬は、SPとSDで50%ずつ発行される為、Steemを直接受け取れるわけではないことに注意が必要です。

では、それぞれの通貨について詳しくみていきましょう。

Steem

Steem は、Steemの根幹を成す仮想通貨であり、取引所で売買可能です。

注意点として、Steemは保持し続けると総量が増加し続ける為、相対的に価値が下がります。

その為、入手した場合は、早めにビットコインなどの他の通貨と交換する必要があると言えるでしょう。

Steem Power (SP)

Steem Power はSteemのブロックチェーン上に存在するサイト「Steemit」の内部で使用する通貨です。

SP の特徴は、保有すればするほど金利が発生し利息を得られる、他者への送金は不可能という点です。

SteemからSPへの変換は早いと言えますが、SPからSteemへの返還は時間が掛ることに注意が必要です。

Steem Dollars (SD)

SDはドルと等価交換が可能なペッグ通貨です。

ペッグ通貨でありながらも取引量に応じて利息が発生する点がSDの特徴と言えます。

ちなみに、SDは他人への送金、売買も可能であり、SPと比較するとSteemとの交換に対しては制限がありません。

Steemは、3つの通貨の特性を理解したうえで運用する必要があると言えます。

しかし、仮想通貨のリスクとされる変動性にもSDを用いることで遅滞なく、法定通貨への返還が可能である点は大きなメリットと言えるでしょう。

注意点として、Steemは発展途上のシステムである為、「Steemit」は大手検索サイトのような発信力はありません。

しかし、現状の「Steemit」内でもコンテンツ報酬によって数万円から数百万円単位の報酬が発生しています。

つまり、Steemが更に対規模な影響力を全世界で有するようになれば、回覧者や利用者が増加し更に報酬が上がっていくという好循環となるでしょう。

今後の将来性

Steemの将来性に焦点を当てた場合、今後の展開が最大の課題となるでしょう。

記事の保持という意味ではブロックチェーンに記録していることから、変更・編集の履歴は全て記録と残ることから問題は少ないと言えます。

しかし、有用な記事に対する正当な報酬を確保するためには、現状のSNSに対してSteemそのものが発信力において優位性を獲得する必要があります。

メディアの発信力においては、どうしても偏りが発生する為、既存のメディアと比較して一部のユーザーに利益が流れやすい現状も課題の1つでしょう。

例えば、現状の大手検索サイト内のメディアと競合したうえで、多くの人々が「Steemit」の中にあることを示すためには、多くの企業との提携や宣伝も重要と言えます。

もっとも多くの企業が既存の大手検索サイトに依存している状態から脱却するためには、Steemの利子のシステムなどは新規参入者への妨げとなる為、システムの見直しも必要という意見もあります。

Steemの今後は、「Steemit」がどのように展開していくかによって左右されることになります。

しかし、世界で初のSNS特化型のプラットフォームであるSteemには投資家だけでなく、一般ユーザーにも優位性がある為、仮想通貨市場だけの枠組みではなく、新たなメディアの形として成長していくことが期待されています。

現状でもSteemitは、仮想通貨界隈での様々な通貨のプログラマーや運営者、またその他有名人などが記事を投稿していることでも知られていますが、仮想通貨関連以外の記事も増えているため、プラットフォームの成長の期待感は高まっています。

取り扱い取引所

Steemは、日本の仮想通貨取引所では購入することが出来ません。

Steemを売買できる仮想通貨取引所は全て海外仮想通貨取引所となります。

Steemを購入する為には、まず日本の仮想通貨取引所に登録を行ったうえで、ビットコインかイーサリアムのどちらかを海外取引所へ送金しなければなりません。

そして、Steemを取り扱っている仮想通貨取引所の中でも有名なのは、Binanceや、アメリカの大手取引所であるBittrexやPoloniexです。

まとめ

Steemは、SNSに対するコンテンツの在り方を根本から変える可能性を秘めています。

現状は発展途上であり、システム及び通貨システムにおいても難解である部分も少なくありません。

しかし、SNSコンテンツに対して収益が発生するという優位性は他の仮想通貨にも存在しない為、その優位性が仮想通貨市場以外にも認められればSteemの参加者は増加し確固たる地位を築くことになるでしょう。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/31 水曜日
14:00
ブラックロックの2026年投資展望 AI投資が米株式市場を牽引、ステーブルコインは金融の架け橋に
ブラックロックの2026年投資展望レポートでは、AI関連投資が米国株式市場を牽引し、生産性向上で171兆円の経済効果が見込まれると分析した。また、38兆円規模に成長したステーブルコイン市場について決済システムへの統合が進み、トークン化された金融システムへの第一歩となると見ている。
12:00
2026年末のビットコイン価格はどうなる?有識者7人に予想を聞いた
ビットコイン2026年末価格予想を暗号資産(仮想通貨)業界の著名人7人が回答した。平均は12.3万ドルで約40%の上昇見込み。FRB政策、機関投資家参入、半減期アノマリー崩壊など注目ポイントを分析。強気派と慎重派の見解を比較し、相場の行方を占う。
11:00
仮想通貨TOP20と国内発トークン、25年の騰落率は
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任やビットコインの最高値更新があった2025年。本記事では同年の時価総額上位銘柄と国内発プロジェクトのトークンの年間騰落率をまとめている。
10:00
激動の2025年 仮想通貨の時価総額トップ20、過去8年間における順位変動は
2025年はビットコインが12万ドルを突破した。仮想通貨に肯定的な米トランプ政権が始動した1年を終えるにあたり過去8年間において仮想通貨の時価総額の順位がどのように変動してきたかを振り返る。
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧