はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ポルトガル財務省、仮想通貨への課税に舵を切る意向示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ポルトガルも仮想通貨へ課税する方針示す

ポルトガルの財務大臣は13日、近い将来において暗号資産(仮想通貨)への課税を開始する意向だと発言した。地元メディアなどが報じた。

ポルトガルの税務当局は2019年に、仮想通貨の取引や決済は非課税であると発表しており、付加価値税(VAT)や所得税を免除してきた経緯がある。

このため、ポルトガルをビットコイン(BTC)の「タックスヘイブン」だと例える向きもあったが、こうした状況に間もなく変化が起きそうだ。

フェルナンド・メディナ財務大臣は、ポルトガル議会の公聴会で「資産の取引に関するキャピタルゲインが課税されないような抜け道」があってはならないと述べた。

また「すでに仮想通貨課税のシステムを持つ国が存在している。現在、課税モデルを構築しようとしている国々もあり、ポルトガルもこれから構築するつもりだ」とも話している。具体的な日程については、まだ決まっていないが、法律と税制に修正を加える方針だとした。

所得税に加え付加価値税なども検討

ポルトガル当局は、メンドンサ・メンデス財政問題担当国務長官の要請により、2021年3月頃から、他国がどのように仮想通貨に課税しているか調査を進めていた。メンデス氏も、メディナ財務大臣の発言を受けて、議会で課税について説明している。

メンデス氏は「仮想通貨についてはキャピタルゲインだけを課すよりも、はるかに複雑な現実がある」と発言した。所得税に加えて、付加価値税(VAT)や印紙税(IS)などの税金も、仮想通貨に課すことを検討しているという。

印紙税(IS)とは

契約文書や領収書などを伴うような経済取引について課税される税金。

▶️仮想通貨用語集

メンデス氏は、制度を整える上では、仮想通貨をどのように定義するかに困難があるとして、次のように話した。

私達は、国際的に比較できるような観点から、仮想通貨を含めた暗号資産一般の定義について評価を行っている。マネーロンダリング対策であれ、市場の規制であれ、どのような規制があるのかを評価し、真に国のためになる立法措置を提示できるようにしたい。

仮想通貨企業のライセンス制度

ポルトガルでは、21年4月に暗号資産サービスプロバイダー(VASP)の登録を義務付ける法案が施行された。ポルトガルの中央銀行が認可するライセンスであり、反マネロン・テロ資金調達規制の遵守が求められる。

すでに中央銀行は、5社のVASPを認可してきた。4月には、同国の銀行Bison Bank子会社「Bison Digital Assets」が承認を得ている。

関連ポルトガルのBison銀、子会社が仮想通貨取引ライセンスを取得

最近では、仮想通貨への課税を開始・検討する国が相次いでいる。インドでは4月1日より、仮想通貨所得に30%の税金を課し、損益通算を認めないという内容の法律が施行されたところだ。間接税である物品サービス税(GST)の適用も検討されている。

関連インド、仮想通貨サービスに28%の課税を検討中=報道

韓国では、約25万円を超える仮想通貨収益に22%の率で税金を課すことが検討されているが、3月に施行を2024年まで延期する案が浮上していた。

関連韓国次期大統領、仮想通貨への課税開始の延期を検討=報道

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/18 土曜日
13:30
米ワイオミング州とマサチューセッツ州、ビットコイン準備金法案を提出
米国ワイオミング州とマサチューセッツ州で、戦略的準備金としてビットコイン投資を認める法案が提出された。
12:50
トランプ次期大統領が公式ミームコイン「TRUMP」発行、価格は20倍暴騰
トランプ米次期大統領が日本時間18日、ソラナチェーン上で自身の名を冠したミームコイン「TRUMP」を公式に発行したことが判明した。
11:10
企業発のソラナモバイルステーキングアプリ、カナダ上場企業Sol Strategiesが立ち上げ
カナダの上場企業でSolanaインフラ投資・持株会社のSol Strategiesは仮想通貨ソラナのモバイルステーキングアプリケーションの立ち上げを発表した。
09:30
米上院議員、DeFiの税務報告義務に反対決議案を提出へ
米国のクルーズ上院議員が、米国税庁によるDeFiへのユーザー情報収集義務付けに対して反対決議案を提出することを計画している。
07:30
イーサリアムの「Pectra」、実施目標時期は3月に
仮想通貨イーサリアムの開発者らは、アップグレード「ペクトラ」のメインネットでの実施目標時期を2025年3月にすると定めた。2月にテストネットでアップグレードを試す。
07:00
トランプのビットコイン戦略準備金実現の可能性、予測市場で60%到達
米国の予測市場で、トランプ次期大統領が就任後にビットコイン戦略準備金を設立する可能性が高まっている。
06:25
ビットコインブロックチェーンにトランプ次期大統領の肖像を刻印、マイニング大手MARA
米ナスダック上場のビットコインマイニング企業MARA Holdingsは、第47代アメリカ合衆国大統領となるドナルド・トランプ氏の肖像をビットコインブロックチェーンに刻印した。
01/17 金曜日
19:18
米最大手取引所コインベースの日間取引高、XRPがビットコインを上回る 全体シェアの28%に
米最大手取引所コインベースでXRP/USDペアの取引量が約17.7億ドルとなり、ビットコンの11.7億ドルを大きく上回った。規制緩和期待や実用化の進展を背景に、米国市場での需要が拡大している。
19:00
仮想通貨ETFへ2日連続の純流入、トランプ政権移行へ市場活況
仮想通貨ETF市場で2日連続の大規模資金流入が発生。BlackRockのビットコンETFが775億円、イーサリアムETFも245億円の資金を集める。トランプ次期大統領の規制緩和期待も追い風に。ETF市場の最新動向と今後の展望を解説。
19:00
アーサー・ヘイズ来日決定! Web3カンファレンス「WebX 2025」の発表第一弾 
新年会の発表内容 ザ・プリンス パークタワー東京のコンベンションホールにて、関係者およびスポンサーの方々を招待した新年会を1月17日に開催しました。 新年会では、アーサー・ヘイ…
18:10
コインチェック、アプリDL数700万突破
コインチェックのアプリダウンロード数が700万件を突破し、国内暗号資産取引アプリで6年連続首位を獲得。NASDAQ上場や新サービス「Coincheck ステーキング」の開始、ドージコイン取扱いなど、サービス拡充を推進。
16:08
量子コンピューターvs暗号資産、 ソラナ開発者の新提案を専門家がわかりやすく解説
量子コンピューターの脅威からSolanaを守る新セキュリティ機能「Winternitz Vault」の実装。WOTSを採用し、一回限りの署名で量子耐性を実現する革新的なセキュリティシステムの詳細を解説。
15:46
SolanaのL2「HyperGrid Framework」を専門家が解説|Superteam Japan寄稿
ソラナのL2スケーリングソリューション『HyperGrid Framework』についてSuperteam Japanの専門家が解説。ソラナエコシステムの拡張性と整合性を両立する次世代技術の特徴を詳しく解説します。
15:45
バイナンス、12種類の仮想通貨取引ペアを1月17日に取扱い中止
バイナンスは12種類の現物取引ペアを取扱停止に。流動性と取引量などの審査に基づく決定で、該当銘柄は他ペアで売買可能。ユーザーが押さえるべき注意点を解説。
14:00
リップル裁判  「SECの控訴は時間の無駄」、弁護士が趣意書を解説
米SEC対リップル訴訟で提出された控訴趣意書について、仮想通貨支持派弁護士は「贔屓目に見えても精彩に欠ける」内容であり、SECによる控訴は時間の無駄だという意見を表明した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧