確定利付債券市場で利用
フランスの大手銀BNP Paribasは米金融大手JPモルガンのブロックチェーン基盤ネットワークOnyx Digital Assetsに参加したことが明らかになった。英FTが報じている。
BNP ParibasはOnyxのメンバーになり、ブロックチェーン基盤のデジタルトークン(トークン化された資産)を利用し、有価証券および短期の確定利付債券市場でレポ取引を行う。レポとは、債券などを一定の価格で売り戻しあるいは買い戻しする条件を付した売買取引のこと(野村証券参照)。
Onyx Digital Assets上ではトークン化された資産とJPMコイン(ステーブルコイン)が取引の対象となる。
Onyxとは、ブロックチェーンを活用して、価値や情報、デジタル資産をグローバルに移動させる方法を変革しようとしているJPモルガンのチーム。JPMコインを利用してデジタル資産トークンを取引するネットワーク「Onyx Digital Assets」などを開発している。
昨年6月、ゴールドマン・サックスもOnyx Digital Assetsを利用し、米国財務省債を取引していたことが報じられた。
また、今回のFT報道によると、2020年のローンチ以来、Onyxでの確定利付債券の出来高は40兆円弱に達しているという。
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