ゴールドマン初
米金融大手ゴールドマン・サックスは、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のデリバティブのOTC商品取引を実施ことが分かった。ブルームバーグが13日に報じた。
今回はゴールドマン・サックスが行った初めてのETHデリバティブ取引で、取引したのは現金決済の「Non-Deliverable Forward(NDF)」というデリバティブ商品。取引のカウンターパーティーは英金融企業Marex Financialだ。
OTC取引とは、取引所を介さずに一対一で行う相対取引を指す。「OTC」は「Over The Counter」の略。仮想通貨に限らず他の資産でも行われる取引方法で、売買する当事者間で数量・価格・決済方法が決められる。
ゴールドマン・サックスは2021年に仮想通貨市場への機関投資家の資金流入増加を背景に仮想通貨関連の取引業務を再開。同年6月にはビットコイン先物取引の「ブロック取引」でGalaxy Digitalと連携した。
また、今年の3月にはビットコイン(BTC)のデリバティブ商品のOTC取引をGalaxy Digitalと実施した経緯がある。弱気相場が加速しているにもかかわらず、機関投資家による仮想通貨商品の運用意欲は衰えていないようだ。
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