CoinPostで今最も読まれています

ソラナのクジラが対応、高額債権の清算リスク緩和へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Solend大口ポジションの緩和

ソラナ(SOL)ネットワークの分散型融資プロトコルSolend上で、大口アカウント(クジラ)へのローンの担保評価額が下がり、清算リスクが高まっていた問題が緩和されているようだ。債務者がポジションのリスク調整に向けて対処し始めている。

19日時点に該当アカウント(3oSE…uRbE)は、Solendに570万 SOL(約231億円)を預け、147億円相当の米ドル・ステーブルコイン(USDCとUSDT)を借り入れていた。この額はSolendのTVL(預入総額)の25%に相当し、USDC融資枠の88%を占めた。仮に債務不履行に陥った場合、プロトコルとそのユーザー全体に影響が及ぶ恐れがあった。

ステーブルコインとは

ボラティリティ(価格変動性)の大きな暗号資産市場において、米ドルなどの法定通貨に価値を連動させることで価格の安定を図るように設計された暗号資産。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズム型ステーブルコインも存在する。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

22日時点でこのアカウントは32億円相当の債務を別の分散型融資プロトコル「MangoMarkets」に移し、ローンの借り換え(リファイナンス)を行ったという。

リファイナンスにより、SolendのUSDCメインプールのリスクは軽減されたが、クジラ(3oSE…uRbE)は依然として高額資金を借り入れている状態であり清算リスクは残ったまま。

Solendの試算では、市場の急落によりソラナ(SOL)の価格が3,037.67 円(22.30ドル)まで下落すると、借り入れ総額の最大20%に当たる約27億円(2,100万ドル)相当のSOLが市場で清算される恐れがある。この規模の売り圧力はSOL市場のさらなる下落につながり、融資市場だけでなく先物取引市場でも連鎖清算を引き起こしかねない。

Solendはクジラ(3oSE…uRbE)とコンタクトを取り続け、借入先を分散型金融だけでなく中央管理型事業者にも分散するよう説得していくという。

大手ヘッジファンドThree Arrows Capitalの債務問題が大手融資事業者にも影響したことが報じられており、市場の警戒感が高まっている。投資家の出金要請が増加しており、事業者が出金制限を設けるケースは相次いで報告されている。

DeFi(分散型金融)市場も例外ではなく、不良債権を負うリスクから逃れるためにステーブルコインの出金が加速するなどの事態が加速。仮想通貨の評価損と相まって、DeFiプロトコルへの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は730億ドル水準となり昨年のピーク時の2500億ドル水準から70%近く減少している。

関連:2万ドル水準で揉み合うビットコイン、DeFiの預入総額はピーク時の3分の1水準に

21日には仮想通貨金融サービス企業BlockFiが、仮想通貨取引所FTXから約340億円(2.5億ドル)の融資枠を確保したことを発表。この信用供与(クレジットファシリティ)枠は、BlockFiの全てのアカウントサービスに適用され、顧客資産を保護するために必要な場合に使用されるという。

関連:仮想通貨取引所FTX、約340億円をBlockFiに融資

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧