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バイナンスのCZ氏、企業救済や現在の市況について見解示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスの考え示す

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのChangpeng Zhao最高経営責任者(通称CZ氏)は23日、現在の仮想通貨業界の状況について自身の考えを説明した。

CZ氏が取り上げたテーマは2つ。バイナンスのブログで「他の企業やプロジェクトへの救済」と「現在と2018年の弱気相場におけるレバレッジの違い」について見解を示している。

レバレッジとは

手持ち資金(取引証拠金)に倍率をかけて取引すること。倍率をかける分、損切りや強制ロスカットの際のリスクが大きくなる。

▶️仮想通貨用語集

救済について

最近の仮想通貨業界では、大手ヘッジファンド「Three Arrows Capital」など、財政難に苦しむ企業が出てきた。Three Arrowsのように、複数の融資会社から資金を借り入れたりしている場合、関係企業の自己資本の損失など様々な影響が波及しうると懸念されている。

関連:仮想通貨企業Voyager、Three Arrowsに債務不履行通知を発行か

このような状況を受け、仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン・フリードCEO(通称:サム氏)も救済に言及。「事業の運営で困難に直面している企業について、FTXには救済を真剣に検討する責任がある」と話し、21日には実際に、仮想通貨金融サービス企業BlockFiに約340億円(2.5億ドル)を融資する契約をしたことが発表された。

関連:仮想通貨取引所FTX、約340億円をBlockFiに融資

CZ氏の考え方も同様だ。今回CZ氏は「健全な財政状況を維持する業界最大のプレイヤーの1社として、バイナンスにはユーザーや他のプレイヤーを支援する義務がある。それはバイナンスに直接的なメリットがなくても、救済して利益が出なくても同じだ」と述べている。

一方で、企業やプロジェクト、プロダクトには以下の3種類があると指摘。簡単に言うと、以下は「悪い」プロジェクトだとした。

  • 設計自体に問題があるもの
  • 管理に問題があるもの(例:過度な出費をする)
  • 運営に問題があるもの(例:成長するための予算が十分にない)

その上で、過度なインセンティブを提供したり、人をだましたりして、悪いプロジェクトには多くのユーザーを抱えるものもあるが、そういったプロジェクトや企業は救済に値しないと説明。被害に遭ったユーザーにとっては、教育が最高の保護手段になると述べている。

そして、救済することでそのプロジェクトは成功するのかなど、対象をしっかりと選別する意思も示し、数週間前からバイナンスのチームは多くのプロジェクトと救済について話し合いを進めていると明かした。

レバレッジについて

CZ氏は今回、もう1つ取り上げたいテーマがあるとし、レバレッジについても自身の考えを伝えている。現在仮想通貨業界では、2017年の仮想通貨バブルが崩壊した後の2018年の弱気相場よりも、レバレッジが多く活用されていると指摘。そして、自身の定義では「速いレバレッジ」と「遅いレバレッジ」があるとの見解を示した。

速いレバレッジとは、清算のスピードを指すようだ。2020年3月12日、ビットコイン(BTC)の価格を1日で8,000ドルから3,000ドルまで下落させた、BitMEXにおける清算の連鎖を例に挙げ、「こういった状況では24時間以内に状況が変わり、翌日から相場は上昇に転じる可能性が高い」と説明した。

関連:ビットコイン大幅下落で一時停止したBitMEX、過去最大級19万BTCのロスカット発生

一方で、最近の市場で利用されているのは遅いレバレッジだと主張。ある資金が他の企業やDeFiプラットフォームに貸し出され、どこかで清算が起きると、他の企業らが数日から数週間経って自身の財政状況の問題に気づくというのが、最近のレバレッジの特徴だとした。そして、個人的な見解では、遅いレバレッジの影響の波及は、まだ終わっていないと考えていると説明している。

関連:DeFi(分散型金融)とは|初心者でもわかるメリット・デメリット、重要点を徹底解説

しかし、ブログの最後は、「私は、ブロックチェーン業界はこれまで強い回復力を見せてきたと信じている。現在の状況を、適切なリスク管理を繰り返したり、一般消費者を教育したりするチャンスと考えるようにしよう」と前向きな言葉で結んだ。

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