はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン2万ドル付近で下げ渋る、アルト市場ではMATICが前週比50%高に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長の議会証言を通過し、米国株式市場は反発。 ダウは前日比194ドル(0.64%)高、ナスダックは前日比179ドル(1.62%)高となった。

24日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比3.7%高の285万円(21,145ドル)と続伸した。

BTC/USD日足

米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル議長証言など相場の重石となっていたイベント通過の安堵感を受け、ビットコインは19,751ドルで耐えると再反転した。CoinPostに寄稿するクリプトアナリストの仮想NISHIの見解にある通り、3ヶ月ぶりにビットコインのメジャーSQを迎え、相場の転換点となり得るかどうかが注目される。

特別清算指数(Special Quotation)の中でも、先物取引とオプション取引の清算が重なるメジャーSQは意識されやすい。同氏によれば、「四半期(3・6・9・12月)の最終金曜日は、私設仮想通貨取引所も先物取引SQ日に設定することが多いため、仮想通貨のメジャーSQと認識されることもある。

関連:四半期ぶりのビットコイン「メジャーSQ」24日に迫る、相場転換点となり得るか?|仮想NISHI氏寄稿

業界最大手取引所のFTXが、金融サービス企業BlockFiの救済に動いたことが伝わると、投資家心理を相当程度改善した。3ACは2020年、BlockFiに戦略的投資を行った経緯で、BlockFiから多額のビットコイン(BTC)を融資されていたものとみられる。

関連:FTXサムCEO、仮想通貨下落の要因と企業救済について発言

一方、先物取引所CoinFLEXは23日、カウンターパーティの不確実性を理由に出金サービスの停止措置を講じた。Celsius Network(セルシウス)やThree Arrows Capital(3AC)の債務問題、及び破綻懸念の余波は収まらず、依然として火種は燻っている。

関連:またも仮想通貨業者の出金停止、債務問題収まらず

計6億5700万ドルを融資したVoyager Digitalは、3ACに対し24日までに2500万ドル分の返済を要求。27日までにステーブルコインUSD Coin(USDC)とビットコイン(BTC)を全額返済するよう要求しており、債務不履行となればデフォルト通知を発行する構えだ。

なお、Arcane Researchのデータによれば、ビットコインが2万ドルの節目を底割れた後に乱高下した影響で、取引量は過去1年間で最も高い水準まで急増した。週平均ボリュームは約78億ドルで、これはテラ(LUNA)ショック時のパニック売り局面に匹敵する。

Arcane Research

ここ数日間は落ち着いているものの、急騰・急落時にボラティリティ(価格変動性)が急拡大したため、週平均値は21年5月以来の高水準に達した。

Arcane Research

クジラ動向

ビットコイン(BTC)が重要節目の2万ドル水準を割り込み急落する中、ブロックチェーン最大のクジラ(大口投資家)のビットコインウォレットは、過去30日間で前月比16%増となっていることがわかった。現在価値でも160億ドル(2.1兆円)以上に相当する776,000BTCを保有している。

Santimentのデータでも兆候が現れている。

昨今の相場急落を経て、10〜10,000BTCのアドレスが急増しており、特に2月以降は10,000BTC以上のアドレス増加が顕著だという。

アルト市場

時価総額18位のポリゴン(MATIC)が前日比20.9%高、前週比50%高と大幅上昇した。

Messari

米最大手取引所コインベースが24日、USD Coin(USDC)対応ネットワークにポリゴン(MATIC)とソラナ(SOL)チェーンを追加することを発表した。

関連:米コインベース、ポリゴンとソラナ版USDCに対応へ

また、カーボンニュートラル達成のため、オンチェーンカーボンマーケット「KlimaDAO」との提携を発表したことも好感された。

ポリゴンは最初のステップとして、104,794トンの温室効果ガスに相当する400,000ドル相当のカーボンクレジットを購入。環境イニシアチブの一環としての市場評価を高めている。7月13日には、喫緊の地球環境問題の解決策を提案・開発するためのバーチャルフォーラムである「The Green Blockchain Summit」を主催予定。

ポリゴン(MATIC)はブロックチェーン上のトランザクション速度を向上させ、コストを削減することを目指すイーサリアムのセカンドレイヤープロジェクトであるため、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)活況時にイーサリアムチェーンの取引手数料(Gas代)が高騰した際などで需要が増加する傾向にある。

オンチェーンデータプロバイダーのSantimentによれば、10,000〜10,000,000MATIC保有するクジラ(大口投資家)は、過去2ヶ月間で8.7%買い増している。

ポリゴン(MATIC)は22年6月21日、日本の取引所bitbankに国内初上場したばかりだった。

また、NFTマーケットプレイスアグリゲーター「Genie」の買収発表により、UniSwap(UNI)も強く、前週比47.4%高と買い先行に。

今後Genieの機能をUniswapのWebアプリに導入し、今秋を目処にUniswap上で複数のNFTマーケットプレイスを介したNFT取引が直接行えるようになる。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧