仮想通貨市況
8日の米株式市場では、ダウが3日ぶりに反落した。
米雇用統計発表が市場予想を上回ったことで景気の底堅さを示した一方、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ強硬観測が強まったことが背景にある。
13日に発表を控える米消費者物価指数(CPI)や27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、神経質な展開になることが想定される。
なお、週明けの東京株式市場では自民党が参院選を大勝したことを受け、日経平均株価が前日比269円高(1.02%)と反発した。
11日の暗号資産(仮想通貨)市場は、ビットコインは前日比-2.7%の282万円(20,597ドル)と反落した。
ビットコインは一時22,000ドル台まで反発するも、Capo(@CryptoCapo_)氏は弱気の見立てを一貫。「(逆相関傾向にある)米ドル指数が放物線上に上昇するなか、BTCは強いレジスタンスラインに位置している。」などと指摘した。
Good morning!
— il Capo Of Crypto (@CryptoCapo_) July 8, 2022
DXY going parabolic. Bitcoin going up a bit and people getting euphoric and calling for 40k. Not a single bullish sign to support this move up and price is still at 21k-22k (resistance)
Rejection will be strong. Altcoins could drop 45-50%. There will be no mercy. pic.twitter.com/5s6GMLrqGo
Capo氏はXRPなど複数の主要アルトについても悲観的な見通しを示している。
$XRP
— il Capo Of Crypto (@CryptoCapo_) July 7, 2022
0.14-0.16 pic.twitter.com/WU9LY93RM6
7日にはビットコイン(BTC)のディフィカルティー(採掘難易度)調整が実施され、6月23日に引き続き2連続のマイナス調整となった。
CoinPostに寄稿するbitbankアナリストの長谷川氏は、ビットコインマイニングを巡る需給のバランス悪化を指摘する。
関連:ビットコイン2万ドル水準回復の一方、マイニング巡る需給バランスは悪化|bitbankアナリスト寄稿
ハッシュレート(採掘速度)は依然として200TH/s を超えるなど高い水準にあるが、5月6日と6月12日の約230TH/sをピークに下落傾向にある。ビットコイン価格が直近数ヶ月で大きく値下がりする中、採算の取れなくなった弱小マイナーが稼働停止を余儀なくされつつあることを示している。
ここ数年間でディフィカルティの大幅減少が発生したのは、20年3月のコロナ・ショック、20年5月のBTC半減期、2020年の中国雨季、21年5月の中国政府による採掘禁止令の4回であり、いずれもマイナーの降伏シグナルを示唆した。
イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)も前日比2.5%安となったが、ゼロ以外のウォレット数は9日時点で8,300万超の新記録に達した。
📈 #Ethereum $ETH Number of Non-Zero Addresses just reached an ATH of 83,662,470
— glassnode alerts (@glassnodealerts) July 9, 2022
View metric:https://t.co/beS1MtIgAZ pic.twitter.com/jgMy3t4HbO
Glassnodeのデータによれば、ビーコンチェーンにデポジットされたETH総量は1,300万ETH(約160億ドル)を上回った。総供給量の10.9%に相当する。
Total $ETH deposited in the 2.0 contract has now surpassed 13M $ETH, which is 10.9% of circulating supply.
— glassnode (@glassnode) July 9, 2022
Lido accounts for 4.137M $ETH, commanding over 31.8% of the total stake.
By comparison, Coinbase, Kraken, and Binance combined account for 3.505M $ETH, 27% of the total. pic.twitter.com/krbxtQS9g0
内、債券トークンstETHで利回りを提供するリキッドステーキングサービスのLido Financeを通じたデポジットは、413万ETH(約32%)を占める。その他のステーキングサービスには、Kraken、Staked.us、Stakefish、Bitcoin Suisse、Figmentなどが含まれる。
関連:流動的ステーキングのLido、10,000 ETH売却を検討
イーサリアム(ETH)開発者は今年6月、ネットワークの難易度爆弾(ディフィカルティボム)の発動を遅らせた。テストネット「Ropsten」で判明したバグの影響が背景にあるものと見られる。
7日には、イーサリアムの2番目のテストネットSepoliaにて、大型アップグレード「The Merge」がアクティブ化された。
今後PoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行、及び旧チェーン(ETH1:エクセキューションレイヤー)とビーコンチェーン(ETH2:コンセンサスレイヤー)統合に向け、今後数週間でラストテストネットGoerliでThe Mergeを実行する。
関連:待望のPoSへ、イーサリアム大型アップグレード第一弾「The Merge」を詳細に解説
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