はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

人工衛星の活用、ビットコインがインターネットなしで利用できる可能性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

衛星活用で世界中の誰もがビットコインネットワークにアクセス可能
インターネット環境が使えない40億人の人口が衛星を介してビットコインを使用可能になる世界を目指す
地域性・一過性が高く、信頼度の低い通貨が不要になる可能性
P2P管理により、金融システムをユーザー同士が監視。世界的に信頼された価値を利用することで、価値の高騰・暴落を防ぐ。

技術の進化はあらゆる産業に変化をもたらし、貯金やお金のやりとりといった金銭に関する面でも革命を起こしています。

10年もしないうちに、ビットコインは多くの人々や企業に採用され、技術革新の中心となり金銭の未来を開拓しているでしょう。この変化をより加速し、地球上の人々がより多くビットコインを使用できる機会を持つ未来を作るために、Blockstream社は‘Blockstream Satellite’を発表します。

‘Blockstream Satellite’は世界初、リアルタイムでビットコイン取引を宇宙の衛星で管理し利用できるようにするためのサービスです。これにより、経済面や様々な理由でネットに繋げない約40億の人々を含む世界中の人々がどこからでもビットコインネットワークにアクセスできるようになります。

サービスを開始した今日(8月15日)、Blockstream Satelliteはすでに地球上の3分の2の地域からのアクセスが可能であり、今年中には全世界中で利用ができるようになる予定です。多くの人がBlockstream Satelliteを通しビットコインを使用することによって、さらに多くのビットコイン利用者が増え、さらには全体的なネットワークの強化が期待できます。

ビットコインは従来の金融システムに革命を起こす

2008年の導入以降、ビットコインは世界中のたくさんの開発者、投資家、技術者の熱意や想像力を膨らませています。彼らのような未来を創造する方達は政府や銀行機関に制御されない金融システム、すなわち使用者が直接金銭の管理ができる仮想通貨に価値を見出しました。

従来の金融システムの制限(従来の通貨など)を考えてみてください。何世紀もの間、貨幣は政府によって発行・管理され、普通に生活する人々は自分のお金を使用すること以外は容易にできない現状があります。時に、通貨はそれを信用し利用していた人々の信頼を完全に失わせることもあります。一例として、ベネズエラは今年の初旬、経済破綻によるスーパーインフレーションに陥り、100ボリバル(歴史上最高額で約$31)が米国1セントまで崩落しました。未だベネズエラ通貨価値の変動は続いてます。

インドも近日、政府がすでに流通している貨幣の86%が一般の商店で使用できなくなり新しい通貨への移行宣言したときに、選択肢のない人々は新しい紙幣に頼るしかなく経済的な大惨事を引き起こしました。この法律の施工はそもそも税金を支払っていない富裕層に向けられたものですが、それとは裏腹に国全体の経済を揺るがす自体に陥り、インド全体の支出の低下、現金不足、銀行前に長蛇の列ができ、企業も破産が相次ぐなどの大きくマイナスな結果をもたらしました。ウォールストリート・ジャーナルはこのインドの取り組みを『Demonetization Debacle(貨幣廃止による暴落)』と名付けました。

これらのような通貨による経済危機は、不安定な財政状態にある世界で人々に自由や管理の権限を与えるビットコインの採用を後押しします。

またクレジットカードやPaypalのようなネットバンキングの金融システムに焦点をあててみると、それらもまた組織に管理され使用の規制や制限をかけられています。ビットコインはこのような制限を取り除き、銀行口座開設、クレジットカードの発行などをせずに誰でも好きな相手に支払いをすることを可能にします。

成長を続けるビットコインは世界に新しい価値や概念、方法を生み出します。ビットコインは所有者に制御権利があるため、権力は分散されるため、国と国との壁や法人などによる管理もないので、誰にも制御されていない今までの貨幣とは一線を画したものです。その上取引や支払いをする際、相手や企業との取引上の許可を必要としないため、どんな時でも色々な形で自分の利用したい方法での取引ができるのです。これにより消費者や商人、さらには経済全体により多くの選択肢を与えることになります。

Blockstream Satelliteはビットコインをさらに国際化させる

インターネットがコミュニケーション、貿易、出版などの産業に革命を与えたように、ビットコインも金融界に革命を起こしています。ピアツーピアの技術が基盤のため、本質的に中央制御や許可を得る義務(Permissionless)が生じないのです。ビットコインはユーザに管理する権限を与え、世界中の人々を繋げることにより、アクセスできる機会を平等にし、結果として従来の通貨によって発展を妨げられていた経済そのものを改善し、長期的な価値を構築することになります。

もちろんこのような分散型で許可を必要とせず、その上で安全な金融システムを構築するのは容易なことではありません。しかしながら革新的なアイデアと技術を使えば実現できる可能性はあります。現代に革命をもたらしたとされるインターネットですら一日で出来上がった訳ではないように。

ビットコインが確実に世界の金融情勢を革新をもたらすためには、誰もが平等に利用でき、世界中どこからもアクセスができるようになる必要があります。弊社のBlockstream Satelliteによりビットコインネットワークにアクセスするコストは大幅に低下しました。これにより多くの人々のアクセスが可能になり、ビットコインのみならず世界の金融情勢に影響を与えるのは間違いありません。

今回のサービス開始を私たちはとてもうれしく思い、ぜひみなさんにもBlockstream Satelliteを通してビットコインネットワークに参加してみてください。もしあなたがIT技術者なら、さらに多くのコミュニティ、ユーザーまた起業家がビットコインネットワークに参加できるよう、あなたの助言や意見を共有していきましょう!

Announcing Blockstream Satellite

Aug 15, 2017 by Adam Back, Ph.D.

原文はこちらから
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/21 水曜日
11:00
アバランチ、140億円規模の新ブロックチェーン環境「Fusion」リリース
仮想通貨アバランチが1億ドル規模の新エコシステム「Fusion」を発表した。モジュール型の2層アーキテクチャで、成果主導型の実用的ブロックチェーンネットワーク構築を可能にする。
10:35
元大統領候補のStrive社、75000BTC取得計画 Mt.Gox債権から
元大統領候補のラマスワミ氏の資産運用会社Striveが、破産した仮想通貨取引所Mt.Goxの7万5000ビットコイン債権を割引価格で取得する計画を発表。10月までの債権者返済に先立ち株主承認を目指す。
10:25
ジャスティン・サン、トランプ米大統領との晩餐会参加へ
仮想通貨トロンの創設者ジャスティン・サン氏は、トランプ米大統領との晩餐会に参加することを公表。晩餐会参加希望者の中で、トランプコインの最大保有者だと説明した。
09:30
株価50%急騰、米上場DigiAsia 純利益の半分をビットコイン購入へ
ナスダック上場フィンテック企業DigiAsia Corpが純利益の最大50%をビットコイン購入に充当する戦略を発表。最大1億ドルを調達しBTC準備金を確立、長期保有と収益創出を目指す。
08:35
ビットコイン、過熱なき上昇か オンチェーン分析が裏付ける=アナリスト
Avocado_onchainとSwissblockの最新分析によれば、ビットコインの現在の反発上昇は過去と異なり過熱することなく進行中。ビットコインファンダメンタルインデックスも弱気ダイバージェンスの兆候なく、オンチェーン指標が市場の健全性を示しているようだ。
08:00
イーサリアム過熱状態、2500ドルで調整局面入りか アナリスト分析
Cryptoquantの登録アナリストがイーサリアムが2500ドル付近で過熱状態と指摘。一方でバイナンスからのアルトコイン流出は蓄積の兆候に。
07:25
ロビンフッド、米SECにRWAトークン化の規制案提出
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、RWAトークン化の規制に関する提案書を米SECに提出。将来的に、トークン化したRWAの取引所を運営する計画があるようだ。
07:10
XRP・ドージコインETFの判断延期継続 米SEC、承認は早くても夏ごろか
米証券取引委員会がXRPとドージコインのETF申請について判断を延期し、パブリックコメントを募集。BitwiseのイーサリアムETFステーキング機能審査も先送りに。
06:55
トランプ退任前にビットコイン価格5倍上昇を予測=大手銀アナリスト
大手銀アナリストは政府機関がマイクロストラテジー株を通じてビットコイン保有を増加させていると指摘。この傾向がトランプ大統領退任前のビットコイン50万ドル予測を裏付けると主張。
06:05
ビットコイン保有量でサトシに迫る世界2位 ブラックロックETF
ブラックロックがビットコイン保有量でサトシ・ナカモトに次ぐ世界第2位に浮上。米国ビットコインETFの急速な資産集積でバイナンスを上回り、テキサス州でもビットコイン準備金法案が進展中。
05:40
CMEのXRP先物、27億円の初日取引高でソラナ超え 
米CMEグループが仮想通貨XRPの先物取引を開始し、初日に1900万ドルの取引高を記録。ビットコイン、イーサリアム、ソラナに続く4番目の仮想通貨先物として注目される。
05/20 火曜日
18:39
イーサリアム将来価格2025展望 | ETF・機関投資家・開発動向の注目点
【2025年5月最新】イーサリアム(ETH)の将来価格と成長可能性を徹底分析。ペクトラ後の価格回復、ブラックロックのステーキングETF申請、機関投資家の700億円購入など最新動向を解説。
14:45
「サトシ」か「ビット」か? ビットコイン価格高騰で基本単位論争が再燃
ビットコインの価格高騰に伴い、コミュニティではその基本単位「サトシ」変更の議論が白熱している。サトシを廃止すべきというビットコイン改善提案177にジャック・ドーシー氏が支持を表明する一方で、反対意見も多く論じられている。
14:00
ブラックロック「BUIDL」で利回り増やす取引戦略 BounceBitが実証試験
BounceBitがブラックロックのトークン化米国債「BUIDL」を担保に利用して、年利20%を実現した取引戦略を公開した。ステーブルコインを担保とするよりも利点があるとしている。
13:10
個人ノード運用を容易に、ヴィタリックの新たなイーサリアム拡張案とは
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が新L1スケーリング計画を発表。個人のノード運用を容易にする「部分的ステートレスノード」でガスリミットを10~100倍に拡張する革新的アプローチを提案。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧