高級ブランドに続く形で参入
米メタ社は、デジタルファッション企業DressXとの提携を発表。同社が展開するアバター向けストアで、DressX関連のアパレルが展開されることを明かした。
DressXは20年に設立され、ロサンゼルスを拠点としている。ブランドや3Dデザイナーによるデジタル専用のコレクションを提供することをミッションとしており、4月にはメタバース(仮想現実)要素のあるゲームプラットフォーム「Roblox」との提携を発表している。
導入されるDressXの衣服は、ストアでの購入後、インスタグラムやメッセンジャーに加えて、メタ社のVRヘッドセットMeta Quest 2内でアバターに着用させて使用可能になる。メタ社はすでにバレンシアガやプラダ、トムブラウンなど有名ブランドと提携しており、そこにDressXが加わる形だ。
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6月に設立発表
メタ社のアバターマーケットプレイスは今年6月に設立が発表された。クリエイターがマーケットプレイスにアクセスし、新しいデザインの服を制作可能にするのが目標とされている。
DressXがメタ社のマーケットプレイスで展開するアパレル類の価格は約400円(2.99ドル)から約1,100円(7.99ドル)の間に設定される予定。
カナダ、米国、メキシコ、タイなどの一部の国では19日から販売が開始されており、今後他の国でも導入が行われていく計画。現時点では、日本向けの展開時期などは明らかになっていない。
メタ社は、メタバース領域への強気な投資を続けており、マークザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は、メタバース事業部門「Reality Labs」などへの投資は、同社にとって長期的に重要であると明言している。
同社は、ソーシャル体験やワールド制作などが楽しめる、独自メタバース「Horizon Worlds」の開発も行っており、米国など一部地域で提供を開始している。
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