数億円規模の出資か
金融大手の英バークレイズが機関投資家向けの暗号資産(仮想通貨)カストディ企業Copperに出資を検討していることがわかった。関係筋の話として海外誌Sky Newsが報じた。
Copperは2018年に英国で設立された機関投資家向け仮想通貨企業。カストディやブローカー、および決済サービスなどを提供している。過去には、LocalGlobe、Dawn Capital、MMC Venturesなどの大手企業が出資していた。
関係筋によればCopperは新たな資金調達ラウンドを実施中。バークレイズも数百万ドル(数億円)規模の出資を検討していることが明らかになった。投資ラウンドは近日中に完了予定だという。
関係者によれば、Copperは2022年の年初時点では30億ドルの査定額で資金調達を目指していたが、直近の相場の下落に伴い評価額を引き下げた模様。また、仮想通貨規制の方針が不明確な状態が続く英国の規制当局のアプローチに反発して、拠点をスイスに移転している。
関連:「市場に漂う清算リスクの暗雲」、仮想通貨企業の債務問題・救済策まとめ
バークレイズは世界有数の投資銀行。過去にはコインベースに対して英国ユーザー向けの英ポンド(GBP)入出金サービスを提供していた経緯がある(2019年にサービス打ち切り)。
関連:仮想通貨のリスク許容度が影響か、英大手バークレイズ銀行が米取引所コインベースとの契約を終了