WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

経済産業省、「大臣官房Web3.0政策推進室」を設置

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3事業の課題検討を加速へ

日本の経済産業省は、省内横断組織として「大臣官房Web3.0政策推進室」を設置した。

資金調達や税制、事業体などを担う事業環境担当課室や、コンテンツ・スポーツ・ファッション・アートなどを担う業種担当課室が一体となり、デジタル庁等の関係省庁と協働。その上で、Web3.0(分散型ウェブ)に関連する事業環境課題を検討する体制を強化するという。

Web3.0とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。

▶️仮想通貨用語集

15日の発表では、「暗号資産(仮想通貨)やNFT(非代替性トークン)などのトークンを基盤とし、ブロックチェーン上でユーザーが自身のデータを管理・活用できるようにして、新しい価値を創出する動きがグローバルに広がっている」と指摘。

関連「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

また、「Z世代など若者を中心にメタバース(仮想空間)が新たな個人のインターフェースとなりつつあり、デジタル空間の比重が高まってきており、ビジネス的価値も飛躍的に上昇する可能性がある」と、同室設置の背景を説明している。

関連次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

こうした潮流に対し、Web3.0関連の起業家が国外に流出している状況も踏まえると、日本国内の事業環境整備について検討スピードを上げる必要があると主張。まずは可能性とリスクを正確に捉える必要があると述べている。

関連「新しい資本主義はWeb3.0」 Astar Network 渡辺CEOが自民党の河野太郎氏、平将明氏と対談

同室の業務内容は、海外での事業環境や国内での事業環境課題について、事業者や投資家、法曹、エンジニアらから情報収集を行い、関係府省庁と協力してWeb3.0に関連する事業環境を整備すること。省内各局に分散しているWeb3.0関係課室等が一体となって政策立案を行うチームがWeb3.0政策推進室だとした。

現行制度の論点

今回の発表には「第30回産業構造審議会総会 資料」という、5月19日付のファイルを関連資料として添付した。資料のタイトルは「経済秩序の激動期における経済産業政策の方向性」。ロシアのウクライナ侵略やコロナ禍の影響などと共に、Web3.0についても記載している。

資料では「Web3.0の可能性と政策対応」という項目を設け、「Web3.0とは」といった内容や各国政府の動向、政策課題などをまとめた。その上で、「Web3.0という新たな動きは今後の日本経済にどのようなチャンス・リスクをもたらすか」や「この新たな経済的フロンティアにおける政府の役割はどうあるべきか」を議論した模様だ。

この資料では、「現行制度の論点」として以下の例を挙げている。

  • 企業が発行・保有するトークンが含み益とみなされ、法人税の課税対象となる。特にキャッシュ不足のスタートアップにとっては資金調達及び意思決定プロセスにトークンを用いることが困難に。
  • 個人の仮想通貨による収入は雑所得とみなされ、最大55%の総合課税対象(株式のキャピタルゲイン課税は約20%)。
  • 仮想通貨に係る会計基準が曖昧であるため、仮想通貨を保有する企業は監査法人によるチェックが受けられず、適正意見が出ない。上場企業の参入が困難に。
  • 多くのVCは投資事業有限責任組合(LPS)形態のファンドを組成してスタートアップに投資を行うが、LPS法上、投資対象として仮想通貨やトークンが明示されていない。
  • 他人が制作したコンテンツを第三者が無断でNFT化する事案が発生。NFT・メタバースに係る権利関係の整理は途上。

関連福岡市、仮想通貨企業の規制緩和を提案=内閣府

資料の最後では「本日の議論を踏まえ、今後の政策に反映。今夏の産構審総会でも改めて議論いただく」と説明している。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/12 土曜日
08:25
仮想通貨スカイ価格5倍予想、オフチェーン中央銀行的存在=スタンダードチャータード
米銀行大手スタンダードチャータードがスカイ(旧メイカーダオ)の評価カバレッジを開始し、SKYトークンが2028年末までに現在の5倍の0.325ドルに達すると予想。融資枠拡大が投資家還元を左右する。
06:50
米8月CPI、コア指数が予想上振れ|ビットコインは急伸後反落
米労働省が発表した8月の消費者物価指数はコア指数が市場予想を上回り、FRBの利上げ観測を強めた。仮想通貨ビットコインとイーサリアムは発表後に上昇したものの上値を伸ばしきれず反落した。
06:15
クラリティー法案不成立でも規制明確化へ、コインベースCEOが見方示す
コインベースのアームストロングCEOは、クラリティー法案が不成立でも米規制当局による明確化は確実に進むとの見方を示した。
05:55
メタプラネット、株主意見を踏まえ第10回の潜在株式を41%削減
メタプラネットは第10回新株予約権の対象株式数を696株から410株に変更し、潜在株式数を41.1%削減すると発表した。新株予約権価値約2億2000万米ドルが消失し、完全希薄化後1株当たりビットコインは8.8%増加する。
05:00
メタプラネットが香港子会社設立へ、ビットコイン資産運用体制を強化
日本のビットコイン保有大手メタプラネットは香港に資産運用子会社を設立すると発表した。ビットコイン関連の資産運用機能をアジア地域に拡大し、米国子会社と連携した運用体制を構築する方針だ。
09/11 金曜日
17:32
ビットコイン市場が弱含み、変わらねば調整局面も=アナリスト
アナリストのダークフォスト氏が9月11日、ビットコインの需給動向を分析。現物・先物需要は減速し、機関投資家の指標も悪化。ビットコインETFは2カ月ぶりの大幅流出となり、早期に改善しなければ調整局面もあり得ると指摘した。
16:40
金融庁、4〜6月期の投資商品・暗号資産など詐欺勧誘1961件相談 8割超被害
金融庁が2026年4〜6月期の相談受付状況を公表。投資商品・暗号資産(仮想通貨)等の詐欺的投資勧誘の相談は1,961件、うち1,616件(8割超)で被害発生。暗号資産等の相談は1,374件で前期比92件減。
16:14
ブロックストリーム、リキッド攻撃者への身代金拒否を表明
ブロックストリームが公式X声明で、リキッドネットワークから窃取された約4,000BTCのビットコインについて、攻撃者側への身代金支払いを明確に拒否すると表明。法執行機関や取引所と連携した追跡・法的措置の継続方針を示した。
15:10
イーサリアム、Glamsterdamのテスト実装日を暫定決定
イーサリアム開発者は9月3日、次期アップグレード「Glamsterdam」を10月6日にSepoliaで暫定実装すると決定。テストネットは未完成のまま日程を設定し、バグも見つかっており本番適用の時期は流動的だ。
13:45
イーサリアム、耐量子プライバシー取引のコスト99%超削減案|ヴィタリックが解説
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、耐量子署名・プライバシー取引のガス代を大幅削減する新提案「EIP-8288」を紹介した。次期アップグレード「I-star」での採用を視野に、コストを数万ガス規模まで抑える仕組みを解説した。
13:25
欧州金融団体ら、トークン化資産の上限撤廃を要求 拡大続く市場に規制が足かせ
ナスダックなど欧州26団体が、EUの分散型台帳技術パイロット規制におけるトークン化資産の時価総額上限撤廃、または引き上げを求める書簡を提出した。
11:33
英国上院、仮想通貨戦略の策定義務化案を可決 規制競争で欧米に対抗
英国上院は9月9日、仮想通貨・ステーブルコイン・トークン化証券を含むデジタル資産戦略の策定を財務省に義務付ける修正案88を194対138で可決した。EU・米国で規制整備が先行する中、法案は労働党の反対を押し切り英下院での審議に移る。
11:00
マネーグラム、ステーブルコインカードをローンチ
マネーグラムは、ステーブルコインを使用できるマネーグラムカードをローンチ。仮想通貨ステラのブロックチェーンを採用しており、コロンビアから段階的に提供を広げる。
09:59
ステーブルコイン、しきい値上昇で銘柄数が急減=アークインベスト
ステーブルコインは規模が大きいほど生存者が絞られるネットワーク効果が働く。アークインベストのヴァレンテ氏によると、1000億ドル級はテザーとサークルの2社体制に向かう可能性がある。各階層の推移を整理した。
09:45
リップル社、企業財務AI「Gスマート」を機能拡張 人間によるガバナンスなどを強化
リップル社が財務管理プラットフォーム「リップル・トレジャリー」組み込みのAI「Gスマート」を拡張した。予測・リスク管理などの領域で企業ポリシーに基づく機能を追加している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧