WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場はジャクソンホール会議控え様子見ムード、IMFはアジア株との相関リスクを指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

年次経済政策シンポジウム「ジャクソンホール会議」では、26日23時頃(日本時間)にパウエルFRB(米連邦準備制度)議長の講演が予定される。

インフレ(物価上昇)の抑制を喫緊の課題と位置付けるFRBは、一時的に景気を冷やす副作用を厭わず、金融引き締めペースを加速してきた。

今回のジャクソンホール会議に関する市場の関心は過去最大に高まっていると言える。

パウエル講演では、このような正念場にあって”誤ったシグナル”を市場に発信しないよう細心の注意を払いつつ強硬路線を維持することが想定される中、リスク資産のポジションを縮小する動きが広がっており、1週間ほど前まで反発基調にあった暗号資産相場も例外ではない。

昨今では、長期金利の利回り再上昇とドル高が、世界の株式市場への圧力を強めている。

米モルガン・スタンレーのAndrew Sheets氏は、「連邦準備制度理事会(FRB)の量的引き締めが9月から本格化する。」と指摘。「金利収入が株式のリターンを上回り、(ドル建て)現金保有の魅力が増している。」との見解を示した。

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.02%安の21,269ドルに。

BTC/USD 日足

20,800ドル〜21,800ドルの狭いレンジ内で推移するが、ことごとく上値を叩かれ、戻り売り優勢の状況にある。

The Blockの報道によれば、8月18日以降、株式市場と暗号資産(仮想通貨)はともに大幅な下落を見せている。

S&P 500とナスダック100はそれぞれ-3.76%と-4.65%下落したほか、仮想通貨関連銘柄の米最大手取引所コインベースは-14.7%、モバイル決済企業Block(旧Square)は-11%、BTCを大量保有するマイクロストラテジーは-18%下落した。

The Block

IMF分析

国際通貨基金(IMF)は21日、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)と、アジア株式との正の相関係数が急上昇している点について分析結果を発表した。

IMFは、株式市場と暗号資産(仮想通貨)市場の連動性について、新型コロナウイルスのパンデミック前(2017年〜2019年)とパンデミック後(2020年〜2022年)では影響レベルが一変しており、金融市場のリスク要因になり得ると指摘した。

特に顕著なのが、インド、ベトナム、タイなどのアジア圏の株式市場との相関係数であり、可視化されたグラフを比較すると一目瞭然だ。

IMF

中でもインドの株式市場とビットコインのリターン相関は、パンデミック前の10倍に達したという。暗号資産市場の時価総額は、20年3月に大規模金融緩和が始まると、わずか1年半で20倍に急増し、21年12月には3兆ドル規模に達した。

この点についてIMFは、「金融業界に体系的なリスクをもたらす可能性がある」と指摘。「仮想通貨で大きな損失を被った機関投資家は、ポートフォリオのリバランスで株の大量売却を進める必要性に迫られ、伝統金融市場のボラティリティ拡大を引き起こしたり、従来の債務のデフォルトを引き起こしたりするリスクが顕在化しつつある。」と警鐘を鳴らした。

IMFは総括として、「アジアにおける仮想通貨規制の枠組みについて、規制対象の金融機関に関する明確なガイドラインを確立し、投資家保護に努めるべき」と言及。効果を最適化するため、仮想通貨規制はこれらの法域間で緊密に調整される必要があるとした。

機関投資家の動き

資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、暗号資産(仮想通貨)投資信託などのデジタル資産に対する機関投資家の資金フローは、先週は900万ドルの小規模な流出超過となった。

CoinShares

デジタル資産投資商品の週間出来高10億ドルは、年平均から55%減を意味するもので、今年2番目に低調な薄商いとなった。

大型アップグレード「The Merge(ザ・マージ)」を控えるイーサリアム(ETH)は、300万ドルの流入超過に。6月中旬以降、9週間に渡って計1億6,200万ドルの流入が観測された。

一方、ビットコインの先物をショート(空売り)する上場投資信託である米ProSharesのインバース型ビットコイン先物ETFへの流入も減少しており、機関投資家が価格変動リスクの大きな暗号資産(仮想通貨)運用リスクへのエクスポージャー自体を減らしていることを示していると考えられる。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/10 土曜日
07:00
世界最大のXRP保有上場企業エバーノース、12日にナスダック上場へ
世界最大のXRP保有上場企業エバーノースは9日、アルマダとの事業統合を完了した。12日にナスダックで取引を開始する予定。
06:40
ジーキャッシュ、量子攻撃に備える署名命令 公開型アドレスに1月に追加計画
仮想通貨ジーキャッシュの開発者が、量子コンピュータに耐えるハッシュ型署名の検証命令を1月に追加する計画を公表した。有効化日は未定で、発行量の70.4%を占める公開アドレスが対象となる。
06:12
レジャーウォレット、推計136億円超の流出か 東南アジア販売店に販売停止要請
仮想通貨ハードウェアウォレット大手のレジャーは9日、東南アジアの購入者から資金を失ったとの報告を受け、販売店クリプトビリスに販売停止を要請した。調査者の1人は流出額を8,600万ドル超と推計したが、レジャーは流出額と原因を調査中。
05:50
ベッセント米財務長官、約10億ドルのイラン仮想通貨を今週にも押収と発言「所在は把握」
ベッセント米財務長官は8日、10億ドル相当のイランの仮想通貨を今週にも押収する可能性が高いと明かした。押収対象の銘柄や方法は明らかにしていない。米政府関連のウォレットは今週、2,440億円相当を移動した。
05:00
サム・アルトマン氏出資のビットコイン生保、60億円相当調達 富裕層で需要増
世界初のビットコイン建て生命保険会社ミーンワイル(Meanwhile)が、ベイン・キャピタル・クリプト主導で3750万ドルを調達した。累計調達額は1.8億ドルを超え、アジア・欧州・中東の富裕層向け需要の拡大が背景にある。
10/09 金曜日
17:57
ビットコイン短期保有者、含み損での取引所送金が6月以来最大=クリプトクアント
オンチェーン分析企業クリプトクアントによると、ビットコインの短期保有者が24時間で4万5,600BTCを取引所へ送り、うち2万9,100BTCが損失状態だった。米政府の送金を下落の契機としつつ、含み益の積み上がりを本質的な要因とみる。
17:50
ソニーや三井物産ら4氏が語る、実業資産をトークン化する狙い
ソニーグループ、三井物産、Toyota Blockchain Lab、OP Labsの4氏が登壇。エンタメIP、貴金属・不動産、ST社債の事例から、実業資産をオンチェーン化する狙いと顧客とのつながり方を語った。
16:18
ビットコイン、利益確定が年内2番目の規模に 1日約10.3億ドル=サンティメント
オンチェーン分析企業サンティメントによると、ビットコインの実現利益が1日で約10.3億ドルに達し、2026年で2番目の規模となった。8万7000ドル超えまでの上昇を受けた利益確定の集中が、短期的な売り圧力として意識される。
15:42
シトリニ・リサーチ、伝統金融と仮想通貨の「壁」が崩れ始めたと指摘
米調査会社シトリニ・リサーチは8日、伝統金融と仮想通貨を隔てる壁が崩れ始めたとするレポートを公開した。AIエージェントの普及と株式・国債のトークン化を契機に挙げ、SEC特例やハイパーリキッドの事例から投資家の論点を整理する。
14:40
量子攻撃受け得るビットコイン、現在供給量の31.2%に増加=グラスノード
グラスノード共同創業者は8日、公開鍵がオンチェーンで露出したビットコインが626万BTC(供給の31.2%)に上ると集計した。量子コンピューターへの備えとして資産移行を求める声が出るなか、取引所や政府保有分ごとの露出割合も示した。
14:30
トークン化株式の保有者は何を持つか Backpack共同創業者らが解説
トークン化株式の保有者は何を持つのか。ApyxとBackpackがThe Great Rotationで登壇し、米国法の下での権利の中身や原株への交換、24時間取引といった利点を語った。
13:45
JPYC、公取委に情報提供──「決済導入店の割引は消費者利益」
JPYCは9日、ステーブルコイン決済の登場を踏まえ、9月14日に公正取引委員会へキャッシュレス決済市場の競争環境を情報提供したことを明らかにした。導入店の割引・送料無料と加盟店規約の関係についての考え方も公表した。
13:30
ネットフリックス、FTX破綻を描く新作ドラマ「アルトリスト」の予告編公開 
Netflixは10月8日、FTX破綻を描く新作ドラマ「アルトリスト」の予告編を公開した。FTXの元CEO、サム・バンクマン=フリード氏とキャロライン・エリソンの関係を軸にした全8話で、配信は11月19日に予定されている。
12:55
「量子コンピュータは脅威だが仮想通貨業界は対処可能」ユーロポールが予防策提示
ユーロポールは仮想通貨の量子脅威に関するレポートを発表。主なリスクはブロックチェーン自体ではなくウォレットの公開鍵暗号にあると指摘。耐量子暗号への段階的な移行を提言した。
12:06
金融庁、書類画像の漏えい受けIC読取前倒しを要請 暗号資産交換業者も
金融庁は9日、本人確認書類の画像を含む顧客情報の漏えいが相次いでいることを受け、金融機関等に対策の点検を要請した。2027年4月の画像送信方式廃止を待たず、ICチップ読取への移行を前倒しするよう求めた。暗号資産取引所の口座開設にも影響する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧