Access Protocolと提携
米国発の暗号資産(仮想通貨)メディアThe Blockは26日、Web3決済ポータルを提供するAccess Protocolの試験的な導入を発表した。これにより、新たなサブスクリプションモデルをtheblock.co内で運用する予定だ。
Access Protocolは出版社やコンテンツクリエイターとユーザーの収益体制の改善を試みるブロックチェーン・プロジェクト。高速ブロックチェーンのソラナ(SOL)を基盤に開発されている。
ユーザーが独自トークンのACSをステーキングすることで、クリエイターの限定コンテンツへのアクセスが可能となる仕組み。クリエイターはアクセス権に必要な最低限のステーキング量を設定でき、双方にプロトコル報酬が付与される。
1/ Excited to announce our first launch participant — @TheBlock__, who will be integrating ACS staking for premium content directly on https://t.co/LfxGMv6yNu.
— Access Protocol (@AccessProtocol) August 25, 2022
This is an example of a creator that agrees we need a new way to monetize content.https://t.co/pjwRCQQ0HH
The Blockはこの新システムを同サイトで公開する記事の最大2割でペイウォール(有料版)を導入する予定だ。
なお、執筆時点では具体的なステーキング額(購読料)は明らかにされていない。まだ登録されていないユーザーは2022年4Q(10月〜12月)より新サービスを体験できる。
ステーキングとは
特定の仮想通貨を保有することで、その通貨のブロックチェーンネットワーク管理に貢献し、対価として報酬を得る仕組み。厳密には、仮想通貨を保有するだけでなく、ネットワーク上に預け入れておく必要がある。
▶️仮想通貨用語集
Web3のメリット
Web3的なシステムを導入するメリットとして以下の点を挙げた。
- クリエイターへの手数料無料
- チャージバックの無償化
- 複数プラットフォームへのログイン簡略化
- ユーザー動向の可視化
- 誇大広告の低下(コンテンツの正確性)
- ログインの容易化
- 口座シェア率の低下
- 継続したコストが発生しない
- 入会退会の容易化
Access Protocolではクリエイター(出版側)にとってユーザーデータが把握しやすくなるため、ユーザー目線のコンテンツに特化できる。読みたいクリエイターにユーザーはトークンをステーキングできるため、誇大広告の必要性が低下するなどのメリットがあると説明。
また、ACSをステーキングすることで限定コンテンツへのアクセスが可能となるほか、ステーキングしている限りは新たな購読料が発生しない。
Access Protocolは現在、ソラナ基盤のプラットフォームだが、今後はETHレイヤー2「ZKロールアップ」などを開発するStarkWareとの統合も計画。コード監査はHalborn Securityが担当したという。
5/ Access Protocol is built on the @solana blockchain. Next, we are working on @StarkWareLtd integration. Our code is open-source and audited by @HalbornSecurity.
— Access Protocol (@AccessProtocol) August 25, 2022
Our goal is to serve users via the most user-friendly & scalable blockchains.