はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マウントゴックス、再生債権の譲渡等に関する案内を掲載

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

弁済関連情報を更新

2014年に経営破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(Mt.Gox)は8月31日、再生債権の譲渡等の禁止に関する案内を掲載した。

冒頭で、東京地方裁判所の認可決定が確定した再生計画に従った弁済に向け、準備を進めていると説明。その上で、再生管財人が、弁済を安全かつ確実に実施するため、裁判所の許可を得て、再生債権の譲渡、移転若しくは承継等、担保設定、又はその他の方法による処分を禁止する期間(譲渡等禁止基準期間)を設定したことを報告した。今回の発表から、弁済手続きは最終段階に入ったと見られている。

譲渡等禁止基準期間は今月15日(日本時間)からで、終期は基本的に、裁判所の許可を得て今後指定される基本弁済期限日までと設定。この期間は、譲渡人および譲受人双方による再生債権届出システムのアクセスを停止することを予定しているとした。

そのため、再生債権者において、再生計画に基づく弁済方法の選択や弁済先情報の登録等が行えないことになり、また、既に譲渡人によって登録された弁済先情報は原則として無効なものとして削除せざるを得なくなると説明している。

結果として、希望する弁済を受けられない可能性や、弁済の受領時期が他の再生債権者と比べて大幅に遅れる恐れがあり、最悪のケースでは、支払われるべき弁済金が法令の規定に基づき、東京法務局へ供託される可能性もあるとした。

そして、再生債権者が思わぬ不利益を被らないないために、譲渡等禁止基準期間中に再生債権を譲渡しないよう呼びかけている。

マウントゴックスは7月6日付けで弁済に向けた手続きに関する案内を掲載。この時に、譲渡等禁止基準期間を設定することを予告していた。

関連Mt.Gox債権者、ビットコインや現金の弁済手続き開始

マウントゴックスとは

2010年から2014年にかけて運営された、東京を拠点とするビットコイン取引所。ハッキング被害によって閉鎖しており、これをきっかけにして、取引所がハッキングされたり、誤送信などで仮想通貨を失ったりすることを「GOXする(ゴックスする)」と呼ぶ慣習が生まれた。

▶️仮想通貨用語集

10年越しの弁済へ

マウントゴックスの債権者は、今回の手続きがこのまま進めば、2011年の仮想通貨流出、その後の経営破綻を経て、ようやく補償が受けられることになる。一方でマウントゴックスはビットコイン(BTC)を約14万BTC(3,900億円相当)保有しているなど、弁済が売り圧力につながる可能性があると警戒もされている。

最近では、間もなく債権者に多額の弁済が一斉に行われると憶測が立ち、市場に大きな売り圧力が生じるのではないかとの懸念が一部で生じた。しかし、先月28日に債権者の1人であるEric Wall氏が「弁済プロセスは始まっていない」と、この噂を否定する一幕があった。

関連マウントゴックス債権者、ビットコイン弁済に関するFUDを否定

追記:債権者であるEric Wall氏は上述の通知を受け、改めて「9月15日に14万BTCが債権者たちに送付されるわけではない」、「手続きは非常に時間のかかるものだ」と説明し、FUDを一蹴している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
18:00
SBIホールディングス株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
SBIホールディングスが、2026年2月27日にザ・プリンスパークタワー東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX 2026」に共催企業として参画。通貨のデジタル化と社会実装をテーマに開催される。
15:46
予測市場カルシ、BNBチェーンでの入出金サポートを開始
CFTC規制下の予測市場カルシがBNBチェーンの入出金に対応。BSCユーザーはブリッジ不要で直接アクセス可能に。予測市場業界は2025年に急成長、取引高は400億ドル規模へ。
14:34
ソラナ財団、手数料代行サービス「Kora」を発表 SOL不要で取引可能に
ソラナ財団が12月23日に発表した「Kora」により、ユーザーはSOLを保有せずにUSDCなど任意のトークンで取引手数料を支払えるようになる。手数料代行の仕組みと応用例を解説。
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
12:39
ビットコイン採掘者の降伏、価格底打ちのシグナルか=VanEck分析
資産運用会社VanEckは、ビットコインのハッシュレートが4%低下したことについて、価格底打ちを示唆する強気シグナルと分析。過去のデータでは180日後に77%の確率で価格上昇。ただし一部専門家は慎重な見方も。
12:16
ビットポイント、P2P.orgを含む3社連携 法人向けETH活用支援を強化
SBIグループのビットポイントジャパンが世界最大級のステーキング企業P2P.orgと連携。東証上場のDef consultingが進めるイーサリアムトレジャリー戦略を、グローバル基準の技術で支援する体制を構築した。
10:50
メタプラネットの臨時株主総会、5議案を全て承認
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットは、同日開催した臨時株主総会で5つの議案が全て承認されたことを発表。優先株式の定款変更や発行に対する承認が特に注目を集めている。
10:31
米最大取引所コインベース、予測市場事業強化へ新興企業を買収
米仮想通貨取引所最大手コインベースが予測市場スタートアップThe Clearing Companyを買収。2026年1月完了予定。予測市場は2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みで、コインベースは「Everything Exchange」構想の実現を加速させる。
09:42
バイナンス、2023年和解後も疑わしい口座の約212億円移動を防げず=FT報道
英紙FTは、バイナンスが2023年和解後も疑惑口座による1.4億ドルの取引を防げなかったと報道。13の口座が2021年以降17億ドルを移動。テロ資金調達との関連も指摘される中、バイナンスは「当時制裁対象ではなかった」と反論している。
09:40
ネットスターズ、羽田空港でUSDC決済の実証実験を近日開始へ
決済ゲートウェイのネットスターズが羽田空港第3ターミナルでUSDCによる店舗決済の実証実験を開始へ。QRコードを活用し、インバウンド旅行客がウォレットから直接支払い可能。加盟店は円建てで精算される仕組み。
09:30
XRP建て利回り商品「earnXRP」がフレアでローンチ、4〜10%の利回り目指す
アップシフト、クリアスター、フレアがXRP建て利回りボールト「earnXRP」を立ち上げた。XRP保有者が複雑な戦略を運用することなく利回りを得られる商品で目標利回りは4%から10%となる。
08:12
トランプメディア、451BTC追加購入で保有額10億ドル突破
トランプメディアが新たに451BTCを取得し総保有額が10億ドルを超えたと報じられた。第3四半期は5z480万ドルの純損失を計上したが仮想通貨戦略を継続している。
07:30
米仮想通貨特命官、CFTC・SEC新委員長を「ドリームチーム」と称賛
米ホワイトハウスのデビッド・サックス仮想通貨担当官がCFTC新委員長マイケル・セリグ氏とSECのポール・アトキンス委員長を称賛し、トランプ大統領が「ドリームチーム」を作ったと評価した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧