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韓国の捜査当局、Do Kwonの国際指名手配の申請開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インターポールの指名手配手続きを開始

韓国の捜査当局は19日、国際刑事警察機構(インターポール)の国際指名手配リストにTerraform LabsのDo Kwon CEOを掲載する手続きを開始した。また、韓国外務省に対して、同氏のパスポートを取り消すよう要請した。フィナンシャルタイムズなどが報じた。

国際指名手配リスト(通称、レッドノーティス)は、指名手配されている逃亡者に対して発行されるもの。世界各地の法執行機関に対して、犯罪者の引き渡しなどの法的措置がとられるまで、その所在を突き止めて暫定的に逮捕するよう要請する。

Do Kwon氏は18日、逃亡はしていないとして次のようにツイートした。

私は「逃亡中」などではない。接触することに関心を示した政府機関には全面的に協力しており、隠すことは何もない。

我々は、複数の司法管轄区で抗弁している最中である。私たちは非常に高い誠実さの基準を自分に課しており、今後数か月で真実を明らかにすることを楽しみにしている。

一方で、韓国の検察当局はKwon氏に反論している。

検察は、Kwon氏が4月下旬ごろ「明らかに逃亡」のためにシンガポールに移動し、「捜査逃れ」を行うために、Terraform Labsの韓国支社を解散したと述べた。

5月にはKwon氏の家族もシンガポールに移動し、Terraform Labsの主な幹部も続いたとしている。また、ある検察関係者によると、Kwon氏は捜査に協力しておらず、8月頃には弁護士を通じて「出頭して取り調べを受ける意思はない」と伝えていたという。

検察関係者は「現在、Kwon容疑者の所在を突き止め、逮捕する手続きを進めているところだ」としており、「国内外の捜査機関と協力し、事件の真相究明を進めていく」とも続けた。

これまでの経緯

ソウル南部地検は今月中旬。資本市場法違反の容疑でKwon氏とTerraform Labs幹部らの逮捕令状を出している。暗号資産(仮想通貨)旧テラ(LUNA)について、法律上「投資契約証券」に該当するとみなした上で、Terraform Labsが「詐欺的な不正取引」を行ったとする形だ。

関連:韓国当局、テラのDo Kwon創設者らに逮捕令状を発行

仮想通貨旧テラ(LUNA)とステーブルコイン旧USTは5月に暴落し、これをきっかけとして仮想通貨市場で債務不履行の連鎖を引き起こした。韓国の検察当局は、Do Kwon氏をはじめ韓国籍の従業員がいるために、Terraform Labsを捜査しているところだ。

捜査過程で当局がテラの初期開発作業に携わっていた従業員に聴取したところ、社内でも、開発当社から無担保型(アルゴリズム型)ステーブルコインであるUSTのディペッグが発生することについて懸念の声が挙がっていたという。

ディペッグとは

ステーブルコインの価値が、対象とする資産の価格から乖離すること。USTは米ドルと価値が1:1の割合で連動(ペッグ)するように設計されていたが、99%以上急落する事態が発生した。

▶️仮想通貨用語集

有識者の見解

仮想通貨に詳しいJake Chervinsky弁護士は、「テラが米国で仮想通貨に対する認識に与えたダメージは計り知れない」と苦言を呈している。

「多くの政策立案者は、(テラのディペッグ騒動以前から)許可性ではないデジタル市場という考えを嫌っており」、仮想通貨のすべてを規制などで拘束したがっていたと言及。「テラは彼らに、前進するための口実を与えてしまった」と述べた。

Chervinsky氏は、米ホワイトハウスが16日に示した仮想通貨についての開発枠組みについても言及。「分散化という考え方そのものを否定」するような内容がみられるもので、「テラ騒動やその余波がなければ、この中身は全く違ったものになっていただろう」と意見している。

一部の不適切なプロジェクトにより、仮想通貨全体のイメージが悪くなることを懸念する格好だ。

Chervinsky氏の発言に対し、米国の仮想通貨業界団体「ブロックチェーン協会」のディレクターKristin Smith氏も同意を示した。その上で、希望もあるとして次のように語っている。

悪質な事業者はエコシステム全体に影響を及ぼす。しかし、希望もある。米国には正しい規制のバランスを理解し、それを望んでいる多くの政策立案者がいる。そこで、私たちは規制の適切なバランスを見出すために、もっと力を入れて動いていけばよい。この業界は私が知る限り、最も勤勉な業界であり、それを成し遂げることができる。

関連:米バイデン政権、仮想通貨やNFTについての包括的な開発枠組み示す

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