CoinPostで今最も読まれています

韓国当局、テラのDo Kwon創設者らに逮捕令状を発行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

遂にDo Kwon氏に逮捕令状

韓国の捜査当局はTerraform LabsのDo Kwon CEOらに逮捕令状を発行した。朝鮮日報などが報じた。

Kwon氏の他、同社の共同創業者であるNicholas Platias氏、従業員のHan Mo氏などの5名に対しても逮捕令状が出された。報道によれば、計6名が、現在シンガポールに滞在しているという。

令状を発行したのは、ソウル南部地検の金融証券犯罪合同捜査チームと金融捜査2部。資本市場法違反の容疑で身柄の提出を要求している。

検察は、暗号資産(仮想通貨)旧テラ(LUNA)が、資本市場法上の「投資契約証券」に該当すると判断した格好だ。

「投資契約証券」は、利益を期待して共同事業に金銭を出資し、その結果により対価を受ける形式の証券。検察は、テラとルナが実際の共同事業を遂行しておらず「詐欺的不正取引」を行ったと訴えている。

Kwon氏らはシンガポールに居住しているものの、検察は有効期間が1年の逮捕令状に基づき、インターポールと協力して指名手配を行う計画だ。また、パスポート無効化などの措置も講じる予定だと説明した。

これまでの経緯

旧テラ(LUNA)とステーブルコインの旧USTは5月に暴落し、これをきっかけとして仮想通貨市場で債務不履行の連鎖を引き起こした。時価総額でトップ10内にあった旧テラは、5月8日から13日にかけて99%以上下落している。旧USTも米ドルからディペッグして同様に暴落した。

関連テラUSD(UST)のディペッグ騒動 Terraform Labs社や取引所の対応まとめ

テラシステムの崩壊以降、Do Kwon氏など韓国籍の従業員がいたために、韓国当局は捜査を進めていた。6月には、関係者の海外逃亡を防ぐためにテラプロジェクト元従業員らに対し、出国禁止命令を出している。

韓国の検察が、テラの初期開発作業に携わっていた従業員に聴取したところ、当初から社内でも、無担保型(アルゴリズム型)ステーブルコインであるUSTのディペッグが発生することについて懸念の声が挙がっていたという。

関連韓国捜査当局、テラの開発者や元従業員の出国を禁止か=報道

関連韓国検察、UST急落巡りTerraform Labsの全従業員を調査へ=報道

ディペッグとは

ステーブルコインの価値が、対象とする資産の価格から乖離すること。USTは米ドルと価値が1:1の割合で連動(ペッグ)するように設計されていたが、99%以上急落する事態が発生した。

▶️仮想通貨用語集

米SECも調査中

韓国当局の他、米証券取引委員会(SEC)も、Terraform Labsをめぐり調査を行っている。まず、合成資産プラットフォーム「Mirror Protocol」が未登録証券の販売を行っていた疑いがあるとした。

このプラットフォームは、株式やインデックスなどの資産をブロックチェーンでトークン化するものだが米国の投資家もアクセス可能だった状況だ。

さらに、旧USTについても、マーケティングなどに際して投資家保護規制に違反していたかどうかを調査していると伝えられる。

関連米SEC、UST巡りDo Kwon氏などを調査か=報道

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/21 土曜日
13:10
大手仮想通貨取引所BingXにハッキング、60億円以上が流出 全額補償へ
大手仮想通貨取引所BingXが62億円規模のハッキング被害。全額補償を約束し、セキュリティ強化へ。最新の対応状況を解説。
11:25
「いちご・レジデンス・トークン」第5号販売開始と資産譲渡の発表
いちごオーナーズ株式会社は、デジタル不動産事業の一環として「いちご・レジデンス・トークン」第5号の販売を開始した。
09:55
米大統領選ハリス氏勝利で「ビットコインに限り」強気か=レポート
米大統領選の結果が仮想通貨市場に与える影響をVanEckが分析。ハリス氏勝利はビットコインに限って有利との見方も。
08:00
フランクリン・テンプルトン、ソラナ上で投資信託の立ち上げを計画
米フランクリン・テンプルトンは20日、ソラナの大型カンファレンス「Breakpoint 2024」で、ソラナブロックチェーン上で投資信託の立ち上げを計画していることを明かした。
07:25
ソラナ「ファイアダンサー」、初期版がローンチ
仮想通貨ソラナのバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」の最初のバージョン「フランケンダンサー」がメインネットにローンチ。開発を主導するJumpの最高科学責任者がBreakpointで発表した。
06:52
米SEC、ブラックロック提供のビットコインETFのオプション取引を許可
米証券取引委員会(SEC)は20日、金融大手ブラックロックによるビットコイン現物ETFのオプション取引の上場申請を承認した。
06:30
米マイクロストラテジー、660億円相当のビットコインを買い増し
米マイクロストラテジーは20日に仮想通貨ビットコイン(BTC)をさらに追加購入したことを発表した。
09/20 金曜日
17:50
ソラナ「Breakpoint 2024」で注目のトピックは?
ソラナ(SOL)保有の個人投資家や機関投資家の注目を集める中、Solana Breakpoint(ソラナブレイクポイント)2024がシンガポールで開催される。Solana 2.0やFiredancerの進展など、新たな発表や進捗報告が期待される。
17:15
仮想通貨NEIRO(ねいろ)が注目される理由 ドージコイン後継を巡る競争
暗号資産(仮想通貨)「NEIRO(ねいろ)」は、ミームコイン市場で新たな注目を集めています。ドージコインの後継とされるトークンの乱立やバイナンス上場、供給集中問題について詳しく解説します。
14:56
米マイニング企業Hut8とBitmainが提携強化、次世代ASICマシン販売へ
米ナスダック上場の仮想通貨マイニング企業Hut 8は、ビットメイン社と提携して開発したビットコイン(BTC)の次世代ASICマイナー「U3S21EXPH」の発売を発表した。
14:29
イーサリアムの大型アップグレード「Pectra」 第1段階は2025年初頭に実施予定
イーサリアムの次期アップグレード「Pectra」が2段階で実施決定。第1段階は2025年初頭、8つのEIPを含む機能改善を予定。
12:41
ワールドコイン、アプリユーザー向けの顔認識技術を試験導入へ
ワールドコインが顔認識技術をWorld Appに導入。アプリ使用時のセキュリティ強化が目的だ。各国当局のプライバシー懸念も継続。
12:20
米地裁、ConsensysがSECを提訴した裁判で判決
米地裁は、メタマスクなどを手掛けるWeb3ソフトウェア企業ConsensysがSECに対して起こした訴訟を棄却。この裁判は仮想通貨イーサリアムの証券性などを争っていた。
12:13
ビットコイン続伸、オンチェーンデータは需給好転を示唆
暗号資産(仮想通貨)市場ではFRBの大幅利下げを追い風にビットコイン(BTC)が200日移動平均線に迫る水準まで続伸。トレンド転換が視野に入る。
07:15
キヨサキ氏「米利下げで金・銀・BTCの価格は上昇へ」
『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、米FOMCの会合に合わせ、ゴールド、シルバー、仮想通貨ビットコインの価格が上昇しようとしているとXで予想。改めて購入を呼びかけている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧