43億円規模の新ファンド
ソフトウェア開発企業のアステリア株式会社は20日、新たなファンドAsteria Vision Fund II L.P.(以下AVF-II)の立ち上げを発表した。
AVF-IIは、約43億円(3,000万ドル)から約57億円(4,000万ドル)規模となる予定で、同社のほか、複数のLP(リミテッド・パートナーシップ)企業が出資を行う。運用は2023年1月から2032年の10年間にかけて行われる予定。
AVF-IIは、重点投資領域をD4G(Data, Device, Decentralized, Design for Green)と設定しており、AIやサステナビリティ(持続可能性)領域のほか、ブロックチェーンやWeb3(分散型ウェブ)などへの出資を行うことが構想されている。
投資企業数は合計20社程度となる計画で、出資企業の募集は、22年10月から開始される予定だ。
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同ファンドの重点投資領域の詳細は、以下の通りとなっている。
- Data(データ) :AI, Quantum Computing(量子コンピューティング)
- Device (デバイス):IoT, Wearable devices
- Decentralized (非集権):Blockchain, Web3
- Design (デザイン):Technology Bridge
- Green (環境):Sustainability
1号ファンドはJPYCに出資
アステリア社は2019年に投資子会社Asteria Vision Fundを設立し、投資ファンド第1号のAVF-Iを19年4月に組成した。同社にとってAVF-IIは企業投資事業の2号ファンドとなる形だ。
AVF-Iは31億円(2,200万ドル)規模のファンドで、これまでに6社への出資を完了。投資を行った企業には、イーロン・マスク氏が率いる航空宇宙メーカーSpace Xや、日本円連動ステーブルコイン「JPYC」などが含まれる。
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「JPYC」は、1JPYC=1円で取引される円連動ステーブルコインで、日本国内法上、仮想通貨ではなく、資金決済法の前払式支払手段とされているのが特徴。トークン規格はERC-20で、Vプリカギフトなどと交換して通常の買い物に使用することも可能だ。
Web3とは
ウェブ3.0(Web3.0)は、Web1.0およびWeb2.0に続く、ウェブサイトおよびインターネットの潮流、特徴および構造を表している概念。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある
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