3つの暗号資産関連キャンペーンを実施
暗号資産(仮想通貨)取引所KuCoinは28日、ビットコイン(BTC)の割引購入などが行えるキャンペーンを発表した。同時に、今後数年間の拡張・運営計画を明かした。
2017年に設立されたKuCoinは現在、700種類以上の暗号資産を取り扱うグローバルな取引所。世界200カ国以上に2,000万人のユーザーを擁し、累積取引高は約290兆円(2兆ドル)を超え、1日の最高取引高は約4兆3,000万円(300億ドル)以上に及ぶ。
マイニング関連事業にも注力しており、KuCoin Poolはビットコインのマイニングプールとして世界トップ10入りを果たした。
今年4月には、KuCoin傘下の投資企業KuCoin Labsと、独自のNFT(非代替性トークン)電子市場「Windvane」が、129億円規模のNFT関連ファンドを立ち上げた。KuCoin Labsは2021年11月、110億円規模のメタバースファンドもローンチ。
7月には大手取引企業Susquehanna International Groupから13.7億円(1,000万ドル)を調達した。
5周年を記念して行われるキャンペーン内容は、以下の通り。
- ビットコイン、イーサリアム(ETH)、KuCoin Token(KCS)の10%割引
- 5周年記念NFT
- 賞金総額約2万ドル(約300万円)の投稿企画「My Crypto Story with KuCoin」
独自トークンも割引購入が可能
キャンペーン期間中は、ビットコインやイーサリアム、独自トークンKuCoin Token(KCS)を、通常の10%割引で取引できる。
KCSは、KuCoinのガバナンストークンで総供給量は2億枚。毎月定期的に流通市場から買い戻し及びバーン(焼却)を行うことによって、最終供給量は1億KCSとなる予定だ。
保有者は、KuCoinで様々なボーナスを得られるようになっており、6KCS以上の保有者は、毎日の取引手数料収入の50%から配当を受けられる。取引手数料の支払いに使用すると、他銘柄と比べて割引を受けられる特典も用意されている。
イベントの一環として、5周年記念NFTも展開される。ミステリーボックスも用意されており、レアリティは2種類。所有者から抽選で、kuCoinのNFTマーケットプレイス「Windvane」のローンチパッドのホワイトリスト登録者が選出される。
「My Crypto Story with KuCoin」は、ユーザーが仮想通貨を運用する際などに起こったエピソードを募集する企画だ。応募期間は22年10月11日までで、賞金総額は約290万円(2万ドル)。最も多い得票数のユーザーには、最大約30万円(2,000ドル)が賞金として贈られる予定。
なお、投票だけに参加した人にも、約70万円(5,000ドル)のプールから賞金が分配される可能性がある。
雇用拡大などを計画中
KuCoinは、今後数年間に渡って、ユーザーがWeb3(分散型ウェブ)空間を探索するための機会を、今後も提供していくと説明。
具体的には「Glocal(グローバル+ローカル)」という戦略を採用し、世界各地に地域本部(支部)の設立を進めることを計画している。第1段階として、香港、バンコク、シンガポール、ドバイで200人規模の雇用を行う予定だ。
加えて、ユーザーの利益を最優先とした運営を行うことも改めて明言。現在、各国政府などが進めている規制案などに対応し、ユーザーがデジタル資産への自由なアクセスを可能にし続けるための戦略を、専門家と構想中としている。