CoinPostで今最も読まれています

Bitmain創業者、300億円規模のファンド設立へ 不良資産買い上げを目的に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

不良資産買い上げを目的としたファンド

大手ビットコイン(BTC)マイニングマシンメーカーBitmainの共同創業者Jihan Wu氏は、約361億円(2億5,000万ドル)のファンドを立ち上げる計画だ。ブルームバーグが報じた。このファンドは、ビットコインのマイニング事業者から不良資産を購入することを目的としている。

Wu氏は、2021年1月にBitmainを退社し、現在はBitmainから派生したマイニング企業Bitdeer Technologies Holdingと暗号資産(仮想通貨)金融ベンチャー企業Matrixportを率いているところだ。

新ファンドにはBitdeerが約72億円(5,000万ドル)を投資する計画で、その他にファミリーオフィス、ベンチャーキャピタル、オルタナティブ投資ファンド、他のマイニング企業など外部投資家から約290億円(2億ドル)を調達する計画である。

BitdeerのMatt Kong CEOは、次のようにファンドの趣旨を説明した。

どの市場サイクルにもチャンスはある。市場のタイミングを計り、底値で参入し、上値で出てくることができれば利益を得ることが可能だ。特にマイニング事業では、そうした戦略が効果的である。

価格の安い時にマイニングマシンを購入し、安定した費用対効果の高い電力購入契約を結んだ既存の施設で稼働させることで、キャッシュフローが確保できる。

マイニング企業の状況

現在は、仮想通貨市場の停滞を受けて、過去1〜2年の間に事業を拡大していた多くのマイニング企業が、事業の再構築を迫られている状況だ。

一例として米国の仮想通貨マイニング企業Compute Northは22日、米連邦破産法11条(チャプターイレブン)の適用を申請した。同社はこの理由として、市場の低迷、電気コストの上昇、融資契約を結んでいたビジネスパートナーGenerate Capitalとの関係悪化を挙げている。

関連負債総額700億円 仮想通貨マイニングのCompute North社、米破産法の適用申請

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

一方で、割安になったマイニングマシンを大量購入する企業もみられる。米マイニング企業CleanSparkは7月、ビットコイン向けマイニングマシン「Whatsminer M30S」を1,061台購入。これらの機器はマイニング企業Coinmintが事業に使用していたもので、数か月前の市場価格よりも、大幅に割引されていた。

関連米上場のマイナー、ビットコインマイニング機器を大量購入

Bitdeerについて

Bitdeerグループはシンガポールに本社を置いており、米国や欧州などにも支社を構えている。マイニングマシンのシェアリング、法的準拠したグローバルマイニング・インフラなどの仮想通貨マイニングサービスを展開する企業だ。

Bitdeerは、2021年11月、SPAC上場を米国証券取引委員会(SEC)に申請。当初は6月14日に特別目的買収会社であるBlue Safari Groupとの合併を完了する予定だったが、今月には合併を12月14日まで延期することを申請している。

SPACとは

「Special Purpose Acquisition Company」の略称で、「特別買収目的会社」や「白地小切手会社」と訳される。その企業自体は特定の事業を有さず、未上場企業の買収を行うことを目的とする。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/13 日曜日
14:00
今週の仮想通貨市場、主要アルト材料まとめ XRPの現物ETF申請やSUI価格上昇背景
ビットコイン、イーサリアム、XRPなどの主要仮想通貨の週間騰落率と最新材料をまとめて解説。アバランチ財団のLFGからのAVAX買い戻しや、SUIの取引高急上昇にも注目。
11:30
利下げ期待後退でビットコイン軟調、市場の関心は再びインフレに|bitbankアナリスト寄稿
10/5(土)〜10/11(金)の仮想通貨相場 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン…
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTC8万ドル到達の条件に高い関心
今週は、Bitwise幹部やGlassnodeによる仮想通貨ビットコインの相場分析に関するニュースや、アイルランド当局が押収したビットコインにアクセスできないことを報じた記事が最も関心を集めた。
10/12 土曜日
18:00
なぜ企業がビットコインを保有し始めているのか?
上場企業による暗号資産(仮想通貨)ビットコイン保有が世界的に拡大し始めている。米国のマイクロストラテジーや日本の東証上場企業メタプラネットの事例から、企業がビットコインを選択する理由と、それが企業戦略にもたらす影響を詳しく解説。
10:35
「ビットコイン銀行構想で1兆ドル企業へ」マイクロストラテジー会長
米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長がビットコイン関連金融商品を核に時価総額1兆ドル企業を目指す壮大な構想を語る。
10:00
BCGとBLOCKSMITH、障がい者就労支援で提携 ゲーミフィケーションと仮想通貨活用の新しい報酬システムを導入
BCG株式会社とBLOCKSMITH&Co.が障がい者の就労支援で業務提携を発表。工賃作業サービス『RevelApp』とクイズ動画SNS『QAQA』の連携により、障がい者がクイズ解答で得た報酬を暗号資産に交換できる新しい報酬システムを提供する。
09:30
OKJ、パレットトークン(PLT)のステーキングで特別プラン発表
OKCoinJapanが仮想通貨PLTの特別ステーキングプラン「88日間・年率11.88%」を発表した。Palette ChainのAptos Network統合を記念した期間限定オファーとなる。
08:55
リップル共同創設者、XRPでハリス氏の支援団体に寄付
リップル社の共同創設者ラーセン氏は、仮想通貨XRPでハリス氏の支援団体に1.5億円を寄付した。同氏によるハリス氏への仮想通貨での寄付で記録されているものは今回が初めてとされている。
10/11 金曜日
13:44
仮想通貨DEX大手Uniswap、独自のイーサリアムL2「Unichain」を発表 
DEX大手Uniswapは1、新たなイーサリアムL2ソリューション「Unichain」の立ち上げを発表した。Unichainは低コストで高速なトランザクションと分散化を推進し、クロスチェーン相互運用性を高める。
12:55
米CPI発表などでビットコイン下落、クジラは過去半年間BTC買い占め
仮想通貨市場で米政府によるビットコイン対象清算の可能性が懸念され、市場参加者の間で警戒感が高まっている。昨夜発表のCPIはBTCの価格を一旦押し下げた。
11:35
ブロックチェーンで牛を追跡するCattleProof、米農務省から公式認定取得
家畜のデジタルID管理を行うCattleProofが、ブロックチェーンを活用したもので初めて米農務省のプロセス検証プログラム認定を取得。トレーサビリティ向上へ。
10:00
メタプラネットが10億円分ビットコイン追加購入、今週二度目
仮想通貨オンチェーン追跡ツールのArkham Intelligenceはメタプラネットの保有特設ページを公開。マイクロストラテジーやブラックロック、米政府のアドレスのように、ビットコイン保有数のリアルタイムトラッキングが可能となった。
09:45
ビットコインを公式通貨とする未承認国家「リベルランド」、トロンのサン氏を首相代行に指名
自称国家リベルランドが、トロン創設者ジャスティン・サン氏を首相代行に指名。仮想通貨とブロックチェーンに重点を置きビットコインを公式通貨としている。
08:55
マウントゴックス、弁済期限を25年10月末まで1年延長
マウントゴックスは弁済期限を25年10月末まで1年延長すると公表。仮想通貨ビットコインの売り圧軽減につながる可能性があるとの声が上がっている。
08:15
ドバイ仮想通貨規制当局、7つの無許可事業体に罰金と停止命令
ドバイの仮想資産規制当局(VARA)は、必要なライセンスを取得せずに営業し、マーケティング規制に違反した7つの事業体に対して罰金を科し、業務停止命令を出したと発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア