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チェーンリンク(LINK)、SWIFTの実証実験に参画 クロスチェーンの相互運用性プロトコルを検証へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SWIFTとチェーンリンクが共同実験

分散型オラクルネットワークを提供するChainlink Labsは29日、銀行間メッセージングサービスのSWIFTと、クロスチェーンの相互運用性に関する実証実験プロジェクトで連携していくと発表した。

SWIFTは、チェーンリンクのクロスチェーン相互運用性プロトコル(CCIP)を活用し、概念実証に取り組む。

CCIPは、SWIFTがすべてのブロックチェーン環境にわたって相互接続性を持てるようにすることで、SWIFTがオンチェーントークンの転送を指示できるようにする。

チェーンリンクの共同創設者Sergey Nazarov氏は、このことは「分散型台帳技術(DLT)やブロックチェーンの普及を促進し、資本市場の様々な機関に恩恵をもたらす」とコメントした。

SWIFTの戦略ディレクターであるJonathan Ehrenfeld Solé氏は、SWIFTとチェーンリンクは何年も前から共同作業を行っていたと話す。両者はブロックチェーン上での債権の発行と償還について共同の概念実証実験に成功しており、この成功体験が、今回の動きにもつながったと説明している。

チェーンリンクの提供するCCIPは、異なるブロックチェーン同士が、スケーラビリティ、取引スループットやその他の機能で、互いの強みを活かすことを可能にするものだ。開発者は、異なるブロックチェーン上に存在する実行可能なコードとして機能するスマートコントラクトを展開することができる。

SWIFTは2021年12月に、2022年にトークン化資産のマーケットにおける相互運用の実験を行うと発表していたところだ。今後10年の間に、トークン化資産と従来の資産が共存するようになると予想し、仲介者としてマーケットをサポートできないか探りたいとしていた。

関連SWIFT、22年1Qにトークン化資産市場の相互運用を実験へ

SWIFTとは

「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication(国際銀行間通信協会)」の略で、銀行間の国際送金を可能にする通信ネットワークを提供する非営利法人のこと。このネットワークには、世界200カ国超の11,000以上の金融機関が接続している。

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クロスチェーンはセキュリティが課題

規格・仕様の異なるブロックチェーン同士を接続するクロスチェーン機能には、数多くのプロジェクトが取り組んでいるところだ。しかし、クロスチェーンブリッジのハッキングも相次いでおり、セキュリティ上の課題が浮上している。

今年に入ってからも、DeFiプロトコルのQubit Finance、Wormhole、イーサリアムのサイドチェーンMeterのクロスチェーンブリッジなどから資金の不正流出があった。

関連クロスチェーントークンブリッジ「Meter Passport」 5億円相当のハッキング被害か

ブロックチェーン分析企業チェイナリシスによると、2022年に入ってからこれまでクロスチェーンブリッジのハッキングで最大約2,900億円(約20億ドル)の暗号資産(仮想通貨)が盗まれた。同時期に仮想通貨エコシステムで盗まれた総資金の69%を占める形だと指摘している。

チェイナリシスは、クロスチェーンブリッジが魅力的な標的となっている理由についても説明。まず、資金の中央保管場所を備えていることが多く、これがターゲットになるという。さらに、効果的なブリッジの設計はまだ探られている段階で、多くの新しいモデルが開発・テストされており、それぞれの脆弱性が狙われる。

チェイナリシスは解決策として、厳格なコード監査やセキュリティに関するトレーニングを提案した。

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