Decentralandの利用者数
メタバースプラットフォーム「Decentraland」は8日、同ゲームのアクティブユーザー数について、誤った情報が報告されていることがあると指摘した。
Lately, there has been a lot of misinformation on the number of active users of Decentraland. Some websites are tracking only specific smart contract transactions but reporting them as daily active users DAU, which is inaccurate.
— Decentraland (@decentraland) October 7, 2022
「一部のウェブサイトでは、Decentralandの、特定のスマートコントラクトにおける取引だけを追跡してそれをデイリーアクティブユーザーとして報告しているが、これは不正確だ」と述べた形だ。
Decentralandが把握している22年9月の取引データには、以下のようなものがある。
- 1,074人のユーザーがスマートコントラクトと対話
- 1,732件のエモート(アバターの動作)が作成された
- 6,315個のウェアラブル(アバターの衣料品)NFTが販売された
- 300人のクリエイターがロイヤリティを受け取った
- 161人がコミュニティイベントを作成した
- 148件の提案がDecentraland DAOで提出された
Decentraland公式アカウントは、より正確なデータを把握するためのサイトとして、DecentralandのDAO(自律分散型組織)から支援を受けた「DCL Metrics」を紹介している。このDCL Metricsによれば、過去30日のユニークビジター数は7,698人だ。
一方で、例えばDappRadarでDecentralandの過去30日間のデータを参照すると、ユーザー数は514人、スマートコントラクト上の取引数は1,555件になっている。Decentraland側のデータよりも少ない数字になっている格好だ。
DappRadarは、アクティブユーザーをあるウォレットとDecentralandのスマートコントラクトの取引と定義している。例えば、ユーティリティトークンMANAでのNFT購入などを行えば、アクティブユーザーとみなされる。
つまり、プラットフォームにログインしたり、仮想イベントに立ち寄っただけのユーザーは含まれていない。
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メタバースとは
インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。
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ただ一方で、ここ数か月ユーザー数が低下している傾向自体は否めない。Decentralandのクリエイティブ・ディレクターであるSam Hamilton氏は、今年3月にDecentralandユーザーの数がピークを迎えたものの、それ以降はビジターの数が減少していると話している。
DCL Metricsのデータを見ても、8月までは1日のユニークビジターが9,000人を超える日が大半だったが、9月以降は9,000人を切る日が多い。メタバースへの事業投資は相応に活発であるが、安定したユーザー数の維持にはまだ課題もありそうだ。
メタバースへの参画事例
最近の事例では、人気ゲーム「フォートナイト」などを運営するEpic Gamesなどが、メタバース関連のインフラを手掛けるHadeanの約43億円のシリーズAラウンドに出資している。
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日本企業としては株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)が9月、メタバースに関する調査・研究を行う実証実験場「virtual hoops link」を開設した。
株式会社オーバースは、アイドルとメタバースの融合を目指すプロジェクトを立ち上げており、総合プロデューサーとしてAKB48や乃木坂46などを手掛けたことで知られる秋元康氏が就任している。
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