メタバース実験場
株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は8日、メタバース(仮想現実)に関する調査・研究を行う実証実験場「virtual hoops link」を開設したことを発表した。
「virtual hoops link」は、 SMBC グループのオープンイノベーション拠点「hoops link tokyo」をモデルにした場所。
「hoops link tokyo」は、SMBCグループの新規事業創出を加速させることを目的に開設した施設だ。新規事業創出の知見・ノウハウを持ったスタートアップ、大企業などをコミュニティメンバーに迎え入れ、異業種交流やセミナーイベントなど様々な活動を行っている。
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今回解説が発表された「virtual hoops link」は、メタバースプラットフォーム「cluster」内に設置されており、SMBCグループの従業員及び「hoops link tokyo」のコミュニティメンバーが参加できる仕組み。
イベントスペースや会議スペース、コミュニケーションスペースとして利用できるほか、実際の「hoops link tokyo」には存在しない、展示室が用意されており、3Dモデルの展示などを実施可能だ。
SMBCグループは、「virtual hoops link」を開設した理由について、「コミュニティを活かし、社内外の知見を取り込みながらメタバースに関する調査・研究を進めていくことで、世の中のニーズを捉えたビジネスモデルの構築を目指す」と説明。
具体的には、同実験場を活用することで、メタバースから派生する新たなビジネス機会の捕捉を展望し、イベントや会議などで日常的にバーチャル空間を利用することで、メタバースの実用性について検証を行うとしている。
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KDDIも活用するプラットフォーム
今回、SMBCグループが使用を発表した「cluster」は、スマートフォンやPC、VRデバイスなど様々な環境からバーチャル空間に遊びに行くことができるメタバース。音楽ライブや発表会などのイベントのほか、チャットやゲームを楽しむことが可能だ。
大手企業の利用例もあり、3月には、KDDI株式会社が人気アニメシリーズであるコナンの劇場版最新作を記念して「超渋谷コナンフェス」の開催を発表。
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また7月から8月末にかけては、一般社団法人関西イノベーションセンターが、阪観光の魅力を伝えるプロモーションを展開している。
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