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米上場ビットコインマイニング企業、キャッシュフロー改善策を実施

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Northern DataやNYDIGとの契約変更

米ビットコイン(BTC)マイニング企業Stronghold Digital Mining(ストロングホールド・デジタルマイニング)は14日、Northern Dataとのホスティング契約を解消しキャッシュフローを改善することなどを報告している。

ストロングホールドとNorthern Dataは9月30日、和解契約を結び、Scrubgrass拠点のデータセンターにおけるホスティングを終了させることになった。契約解消にともなって、ストロングホールドはNorthern Dataに総額約6.7億円(450万ドル)を支払うことに同意している。

ホスティングとは

他社のために、データセンターのインフラや、電力、マイニングマシンの保守管理サービスなどを提供すること。

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契約解消により、ストロングホールドは、Northern Dataに今後、マイニングに関わる利益分配金を一切支払わないことになった。

この分配金は、電力コストを差し引き、採掘者収益の35%を予定していた。2024年4月頃までは、毎月約7,400万円~1.6億円(約50万ドル~110万ドル)、2024年9月までは累計で約15億円~37億円(約1,000~2,500万ドル)と見積もられていたものだ。

今回の和解契約により、ストロングホールドのNorthern Dataに対する未払金約3.9億円(260万ドル)が解消された。また、ストロングホールドには、2年の間、Northern Dataのデータセンターで約50メガワットの電力容量を、年間約15万円(1,000ドル)のコストで運用する権利が与えられる。

ストロングホールドは、2年経過後に、その時点の暗号資産(仮想通貨)マイニング事業の経済性から判断して、約3億円~9億円(200万ドル~600万ドル)でマイニングマシンを収納するコンテナを購入するオプションも有する。なお、購入する義務はないとした。

ストロングホールドのグレッグ・ビアード共同会長兼CEOは、次のようにコメントした。

この契約により、ビットコイン事業の運営管理を改善し、今後2年間のキャッシュフロー創出が大幅に向上し、さらに(2年後にマイニングマシンを購入するかどうかについて)柔軟な選択肢も得られた。

私たちは、バランスシート、流動性、コスト構造を改善し、株主価値を提供するために、大きな前進を続けている。

当面は電力販売に重点移す計画

ストロングホールドは他にもキャッシュフロー改善策を実施している。8月には、NYDIG及びBankProvに対する債務約100億円(6,700万ドル)を解消するために、設備融資契約の担保となっていた約26,200台のマイニングマシンを返却することに合意したと発表。

これに基づいて、8月16日から10月12日の間に、段階的にマイニングマシンをNYDIGおよびBankProvに引き渡し、13日時点で約6,500万ドルの債務を解消している。残りの債務は200万ドル程度となった。

残りの200万ドルについても、現在米国税関が保管している約500台のマイニングマシンのNYDIGとBankProvへの引き渡しが完了すれば解消される予定だと説明している。

ビアード氏は、この動きについて、債務を削減して、電力網への電力販売や低コストの自家発電によるビットコインマイニングなど、柔軟に事業を行っていくことができるようになると話した。

ストロングホールドは8月に、当面はビットコインマイニングよりも電力販売に事業の重点を移すと発表していた。ビットコイン価格の低下と電力価格の上昇を要因として挙げている。

ストロングホールドはナスダック上場のビットコインマイニング企業で、持続可能性を重視している。同社がペンシルベニア州に所有するScrubgrass発電所では、石炭採掘の副産物である、環境に有害な石炭廃棄物を使用して発電が行われているところだ。

石炭廃棄物中の毒素の大部分を除去し、肥料として使用できるフライアッシュ(灰の一種)も生成している。

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