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EU委員会、仮想通貨マイニングを停止する措置に言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の電力消費に対処する計画

欧州委員会は18日、EUのエネルギーシステムをデジタル化する行動計画を発表した。その一環として、暗号資産(仮想通貨)のエネルギー消費に関しても、いくつかの方針を示している。

「仮想通貨やその他のブロックチェーン技術をエネルギー市場や取引に活用する際には、最もエネルギー効率の高い技術のみを使用するよう配慮すべきである」と述べ、主に以下の事項を予定しているとした。

  • MiCA法案で、仮想通貨業界に環境・気候への影響に関する情報開示を義務付ける
  • 欧州委員会は2025年までに、仮想通貨市場の新技術が環境・気候へおよぼす影響について報告書を作成する

MiCAは「Market in Crypto Assets」の略で、EUが2020年に発表した包括的な仮想通貨規制案。ステーブルコインの要件や、仮想通貨企業のライセンス制度などを定めている。10月下旬には、欧州議会全体で最終的な承認を得るための投票が行われる予定だ。

MiCAに基づく情報開示については、欧州証券市場庁が、その内容や統計方法、記述方法などに関する基準案を策定するとしている。

また欧州委員会の報告書には、仮想通貨市場で使用される技術が気候に与える悪影響を緩和するための政策上の選択肢も含まれる見込みだ。特に、コンセンサスメカニズムに関する検討も行う。

関連:EU経済委員会、仮想通貨法案MiCAを承認

仮想通貨マイニング企業への措置

欧州委員会は、仮想通貨マイニング事業者に関しても加盟国に要請を行った。「現在のエネルギー危機と、来る冬のエネルギーリスクの高まりを考慮」して以下二つの事項を求める格好だ。

  • エネルギー価格の高騰に対処するための緊急的な理事会規則案に沿って、仮想通貨マイニング事業者の電力消費を削減するための適切な措置を実施すること
  • 仮想通貨マイニング事業者に有利な減税措置などを施行している場合は、長期的にはそれを廃止していくこと

「電力網への負荷軽減が必要な場合、仮想通貨のマイニングを停止する準備を整えておく必要がある」とも続けている。

さらに欧州委員会は、イーサリアム(ETH)のプルーフオブステークへの移行に触れて次のように述べた。

2022年9月15日、時価総額2位のイーサリアムは待望のプルーフオブステーク・コンセンサスメカニズムへの切り替えを完了した。イーサリアムのチームは、これによりエネルギー消費を99%以上削減できると試算している。

今回の切り替えは、仮想通貨の世界がより効率的なシステムへと移行できることを示していることになる。しかし、そのためには、さらに一歩踏み込む必要がある。

欧州委員会は、「環境にやさしいコンセンサスメカニズムを欧州と世界のゴールドスタンダードとして推進していく」と続けた。具体的には、ブロックチェーンのエネルギー効率基準を開発するために、標準化団体と国際的に協力していくとしている。

PoS(プルーフオブステーク)とは

保有(ステーク)する仮想通貨の割合に応じて、ブロックを新たに承認・生成する権利が得られるコンセンサスアルゴリズムのこと。取引の承認に高性能なコンピューターが必要で、大量の電力消費を伴うコンセンサスアルゴリズム「Proof of Work(PoW)」の代替手段として生まれた。承認を行うと、報酬として新規発行される仮想通貨を受け取ることができる。

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