ステーブルコイン発行か
大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン=フリードCEOは、同社独自のステーブルコインの開発に取り組んでいることを明かした。
開発で協業したいパートナーを見つけた方が良いと考えていると説明。「おそらく遠くない時期に情報は公開することになるだろう」と語った。
ステーブルコインの計画は、欧州メディア「The Big Whale」のインタビューで公表。様々な質問に答える中で、ステーブルコインの計画に言及した。
また、関係筋によればFTXの開発しているステーブルコインは米ドル建になる見込み。早ければ年内に発表を行う計画だという。
ステーブルコインとは
価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりするステーブルコインが開発されている。
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サム氏は23日、ステーブルコインについてツイートを投稿。バイナンスがUSDCなど一部の主要ステーブルコインをバイナンスUSD(BUSD)に変換したことを受け、BUSDの供給量が増加しているとコメントしていた。
4) Finally–it'll be interesting to see what emerges from the non-fiat-backed-stablecoin space, post-Luna and post-DAI-holding-USDC.
— SBF (@SBF_FTX) October 23, 2022
My guess is that it will be something interest bearing or otherwise with some upside.
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その投稿の中でサム氏は、以下のように述べている。
テラ(LUNA)やDAIのプロジェクトに続き、法定通貨に裏付けられていないステーブルコインで、どのような新しい銘柄が出てくるかに関心がある。
私の推測では、それは利子などのメリットがあるステーブルコインになるだろう。
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その他の発言
サム氏は今回のインタビューで、ステーブルコインの計画以外に仮想通貨の市況についても語った。今後の市況がどうなるかは正確にはわからないとした上で、以下のように話している。
今はFTXが初めて経験する弱気相場だが、影響を受けないようにサービス開発などを継続している。
市況は政策金利の影響を受ける可能性があるが、仮想通貨業界は成長を続けているため、今後については楽観的だ。ユースケースが増え続け、技術が発展し、規制が徐々に整備されるだろう。
また、買収計画については以下のようにコメントしている。
ロビンフッドのような企業を買収する可能性はあるが、それは現在、優先順位は高くない。
我々が今挑戦すべきことは、組織として成長することだ。