- ビットコインドミナンスが50%を超える
- 仮想通貨時価総額のうち、ビットコインが占める割合を表すビットコインドミナンス。トレンドを図る指標として広く知られていますが、8/11にドミナンスは50%を突破し、昨年12月以来の高水準となった。
- 今後のドミナンスの動きは
- ビットコインドミナンスが上昇を続けている要因として、ビットコインETFへ募る期待感の高まりが考えられる。50%というラインは節目ということもあり、多くの投資家が意識し、アルトコインへ資金が流出するトレンド転換へと変わる可能性もある。
- ドミナンスとは
- 仮想通貨市場全体におけるビットコインの支配率(優位指数)のこと。2017年以降のアルトコイン隆盛に伴い、ドミナンスは急降下している。
ビットコインドミナンスが50%を超える
仮想通貨の時価総額のうち、ビットコインの時価総額が占める割合をビットコインドミナンスと呼び、仮想通貨のトレンドを図る上で重要視されている指標の一つです。
CoinMarketCapのデータによると、ビットコインドミナンスは8/11の日本時間12時、2018年で初めて50%を上回りました。
昨年の12/11日後、アルトコインの急騰によってビットコインドミナンスは50%を下回り、続く2018年は30-50%の間を行き来していました。
しかし5月初旬、ビットコインドミナンスはおよそ36%でそれまでの下降トレンドから底打ちし、直線的に増加し続け8/11に50%を突破しました。
今後のドミナンスの動きは
ドミナンスの上昇が続いている要因として、アルトコインへの信頼・注目度が下がっていること、さらにビットコインETF上場の期待感が募っていることが挙げられます。
50%という値は節目ということもあり、多くの投資家が意識せざるを得ないポイントとなるでしょう。
過去の例では、ビットコインの強い値動きに比例する形で上昇したドミナンスがある点を境としてトレンド転換し、他のアルトコインへと資金が逃げていく傾向が見られています。
上図のドミナンスのグラフを見てもわかるように、昨年の12月中旬、今年の4月初旬にもビットコインドミナンスが急激に低下し始めている転換点が確認できます。
2つのケースで見られる傾向として、ビットコインで減ったドミナンスは時価総額10位以内の主要アルトコインに資金が流れているというよりはむしろ、時価総額10位以下のアルトコインをまとめた”Others”(図中:灰色の折れ線)に一番資金が流れています。