LINKのステーキング実装へ
分散型オラクルネットワークのチェーンリンク(LINK)について、待望のステーキング機能が12月6日に実装されることが明らかになった。
1/ With Chainlink Staking v0.1 launching on Ethereum mainnet on December 6th, we'd like to provide an update on our iterative approach to building future versions of Staking beyond this initial release and how that will affect important attributes like the lock-up period.
— Chainlink (@chainlink) December 1, 2022
チェーンリンクは、スマートコントラクトに外部ソースからデータを供給するオラクルサービス。複数のノードで構成される分散型ネットワークであることが特徴で、単一障害点がなく、より安全であるとされる。特に、その価格フィード(BTC/USD、ETH/USD、USDC/USDなど)はDeFi(分散型金融)市場の実質的な業界標準である。
チェーンリンクによるステーキングの実装は、長期的に経済システムを強化する戦略「Economics 2.0」の一環だ。一般投資家のステーキング参加を含め、より多様なサービスプロバイダーがエコシステムに参加可能にすることを目指している。
ステーキング需要が顕在化したことを受けて、暗号資産(仮想通貨)LINKの価格は過去2週間で22%上昇している(データ参照元:Coingecko)。
ステーキングとは
ステーキングとは、一定量の仮想通貨を所定の期間、預け入れることで報酬が得られる仕組み。そのトークンのネイティブネットワークを管理することに貢献し、対価として報酬を得る仕組み。
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チェーンリンクのEconomics 2.0
チェーンリンクにおいてオラクルデータプロバイダーは、より多くのトークンを所有するほど、より高額なコントラクトを取り扱うことができる。新たにステークされたLINKを担保に追加(委任)可能になることで、オラクルサービスの提供範囲をさらに拡大するねらい。データプロバイダーのフィー報酬拡大につながり、ステーキング参加者にも還元される利点がある。
イーサリアム(ETH)ブロックチェーンで12月6日にスタートするチェーンリンクのステーキング(v0.1β)は、まずは保有期間やハッカソン参加実績などの適格基準をクリアするアドレスのみが参加可能となる。1アドレス辺り最大7,000 LINK(約720万円相当)のステーキング上限が設けられる。
また、12月8日には一般公開され、他のLINK保有者が参加できるようになる。v0.1βを通して、ステーキングプール全体のキャパシティは2,500万LINK(約250億円)に設定されている。この数量は、LINKの循環供給量の約5%に相当する。
ステーキング(v0.1β)のロックアップ期間は9〜12ヶ月に設定されており、同時期の(v0.2)のローンチ時に一度解除(アンロック)と報酬の請求が可能になる。
チェーンリンクによると、v0.1のβフェーズは自動委任の検証を目的としており、ステーキングされたLINKがすべてのアクティブなノードに均等に委任される。将来的なステーキングリリースでは、過去のパフォーマンスやLINKの保有期間や金額に基づいて、委任先を動的に調整する仕組みを実装する目論みだ。
Economics 2.0を通して、チェーンリンクはマルチチェーン対応を推し進める方針も示しており、10月には「Chainlink SCALE」プログラムをスタート。dApp(分散型アプリ)が支払うオラクルサービスの使用料(LINK)を負担し、新機能の研究開発を促進する狙いがあり、最初にAvalanche、Metis、Moonbeam、Moonriverが参画していた。
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