- 世界三大投資家バフェット氏の批判
- バフェット氏は、「仮想通貨は悪い結末を迎えることになるだろう。」「ビットコインは殺鼠剤を二乗したもの」などと強く批判。
- BTC投資ファンド会社Pantera CapitalのCEO、Dan Morehead氏の強気な姿勢
- Dan Morehead氏は低迷を続ける相場をよそに、ビットコインは今世代最大の革新技術と主張した。送金決済する際に、第三者に高い手数料を払わずに済む点、BTCに投資しているファンドの多くは約25倍の収益を見込める点などを例に、「今こそがポジションを増やすチャンスだ。」と強調した。
- 機関投資家向けカストディ・サービスが重要
- Morehead氏のビジネスパートナーであるPaul Veradittakit氏は、カストディ・ソリューションズは様々な地域で提供され始めているため、機関投資家の資金が入ってくるのはそう遠くはないはずだと主張した。
- カストディとは
- 有価証券の保管、預かり資産の受渡決済などを行う業務のこと
記憶に新しいバフェット陣営のビットコイン批判
世界三大投資家と呼ばれる「バフェット」氏は今年5月、自身が会長を務める世界最大の投資持株会社「バークシャー・ハサウェイ」の年次株主総会で、「仮想通貨は悪い結末を迎えることになるだろう。」という自身の主張を繰り返した。
新旧投資世代
まだ仮想通貨投資家の記憶に新しいかもしれませんが、数か月前バフェット氏は、ビットコインのことを「殺鼠剤(ラットポイズン)を二乗したようなもの」と強く非難した経緯がありました。
米国初のBTC投資ファンド会社であるPantera CapitalのCEOを務めるDan Morehead氏は、低迷を続ける相場をよそに、日本時間水曜日に、あるデジタル・アセット基金カンファレンスにて、ブロックチェーンは平等化へのステップであり、ビットコイン(BTC)は今世代最大の革新技術と主張しました。
Morehead氏は今年の4月に、全体仮想通貨の時価総額が40兆ドルにまで達すると強気でしたが、Pantera Capitalの業績では、去年12月から全体仮想通貨ヘッジファンドは約24%のロスを記録し、BTCも約21%縮小しています。
今が買い時か
Morehead氏は同カンファレンスで、「今こそがポジション(ロング・ショート)を増やすチャンスだ」と強調し、自社ファンドのクライアントが基本的にこのルールに沿って投資していないと指摘しました。
そして、「現在のBTC相場は恐らくすでに底値を引き抜き、安定した値段となりつつあり、これからはアップトレンドとなるはずだ」と述べました。
さらに、バフェット氏の放った「BTCは殺鼠剤だ」という暴言に対し、「確かにBTCは殺鼠剤だ。なぜなら、銀行とクレジットカード会社は鼠だからだ」と反論しました。
Morehead氏が常に楽観視する理由
Morehead氏は以下の通り、ブロックチェーンや仮想通貨に対し、楽観的に見通す理由を複数挙げました。
1.ブロックチェーンは送金決済する際に、第三者に高い手数料を払わずに済む点。
2.BTCとブロックチェーン技術は送金システムのみならず、様々な産業にも応用できる汎用的な技術であり、成熟するまで時間がかかるのは当然だということ。
3.この新興技術は「ハイリスク・ハイリターン」なので、BTCに投資しているファンドの多くは約25倍の収益を見込めるのが投資商品としてとても優秀であること。
4.過去30年における資本主義では、基本、裕福な投資者のみが利益を生み出していたが、今は「ポスト資本主義」へ進みつつあり、裕福でない人々でも価値のある技術を作ることが可能である点。
重要視されるのは機関投資家向けのカストディ・サービス
Morehead氏のビジネスパートナーであるPaul Veradittakit氏はノーザントラスト社とゴールドマンサックス社が仮想通貨業界へ参入する意表を例に挙げ、
「機関投資家の資金が入ってくるのはそう遠くはないはずだ。カストディ・ソリューションズは様々な地域で提供され始めている。」
と、コメントしました。
さらに同社の投資アソシエイトであるLauren Stephanian氏は、ICEが今年中に開設する取引所Bakktを取り上げ、取引所・カストディサービス・決済システムという3つ分野を掛け合わせ、ビジネスと市場を統合したBakktのアドバンテージに言及しました。 因みに、Pantera CapitalはBakktの共同出資企業の一つです。
参考記事:If Bitcoin is Rat Poison, the Banks Are the Rats: Pantera Capital CEO
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