はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

セルシウス、債務返済のための新トークン発行を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

債務返済のための新トークン「AST」

経営破綻した暗号資産(仮想通貨)融資企業Celsius Network(セルシウス・ネットワーク)は、債権者に返済するために、新たにトークンを作成する可能性を検討している。ブルームバーグなどが報じた。また、破産裁判所は一部ユーザーの出金やフレアトークン付与などを認めた。

この計画については、管財人と金融規制当局の承認が必要となる。セルシウスの弁護士を務めるRoss M. Kwasteniet氏は、この新しい資産は「アセット・シェア・トークン」(AST)と呼ばれることになると話した。

一定基準以上の資産を預けているセルシウスの債権者は、ASTトークンを受け取る資格を得ることになる。

Kwasteniet氏は、このトークンにより債権者が完全に資産を回復できるわけではないかもしれないが、「流動的な資産を求める債権者にとっては有益なもの」となると述べた。ASTトークンは、様々な仮想通貨と同様に、簡単に取引できるものになるだろうとも続けている。

フレアトークンのエアドロップ

米ニューヨーク南部地区の破産裁判所は24日、対象となるセルシウスの債権者にフレアトークン(FLR)をエアドロップにより付与することも認めた。2020年12月のスナップショット時点でXRPを1単位以上保有していた者がエアドロップの対象となり、XRP1つにつきFLRを1つ受け取れることになる。

仮想通貨フレアは、配布の対象者を確定するスナップショットを2020年12月に実施し、2年越しの今年1月10日、最初のトークン配布イベントを完了したところだ。

関連bitFlyer、フレア(FLR)取り扱い開始

エアドロップとは

仮想通貨(トークン)を無料配布すること。仮想通貨の認知度向上など、マーケティングを目的としているケースが多い。ブロックチェーンがハードフォークして、新しい仮想通貨が生まれた場合にもエアドロップを行う場合がある。

▶️仮想通貨用語集

一部ユーザーの出金許可

その他に、破産裁判所は、セルシウスの破産申立日以降に、ユーザーが当該プラットフォームに送金した資金を、仮想通貨の形で出金することも認めた。該当するユーザーは、取引手数料などを差し引いた金額の返還を受けることができるとしている。

送金料が約517万円(40,000ドル)を超える場合などには、債権者委員会によって承認される必要がある。

セルシウスは、2022年5月以降に仮想通貨市場で起きた債務不履行の連鎖を受けて、6月に顧客資金の出金を停止。7月に、米国でチャプターイレブンにより破産申請した。現在、企業再建を前提とした破産手続きを行っているところだ。

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

前CEOに対する訴訟

5日には、米ニューヨーク州司法長官がセルシウスの共同設立者で前CEOのAlex Mashinsky氏を、投資家から数千億円(数十億ドル)相当の仮想通貨を詐取したとして訴えた。

問題点として、安全性について虚偽かつ誤解を招く発言を繰り返したことや、損失を隠蔽していたこと、証券・商品取引業者としての登録を怠っていたことなどを挙げる形だ。

司法長官は、Mashinsky氏がニューヨーク州で事業を行うことの禁止、損害賠償や補償、不当に得た利益の放棄などを要求している。

関連米NY州司法長官、破産申請中のセルシウス前CEOを提訴

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
分散型金融の知名度が高まるにつれ、ステーブルコインの取引高も増えている。本記事では「ステーブルコイン」の特徴や分類などをわかりやすく解説。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:50
クシム、社名を「HODL 1」に変更 Web3・仮想通貨トレジャリー事業へ転換
東証スタンダード市場上場のクシムが社名を「HODL 1」に変更すると発表した。Web3・仮想通貨トレジャリー事業を中核とする企業へ転換。
12:25
国内衣料上場企業ANAP、15億円で109BTC追加購入
衣料品販売のANAPホールディングスが15億円で仮想通貨ビットコインを追加購入し、総保有量が1346BTCに達したと発表した。
11:37
中国環境省、環境管理にブロックチェーンなど先端技術を導入
中国生態環境部が12月25日、ブロックチェーン、AI、ビッグデータを環境管理に統合する方針を発表。全国炭素排出権取引市場ではデータ改ざん防止に既に活用。中国は仮想通貨を規制する一方、ブロックチェーン技術応用は国家レベルで積極推進。
10:36
パンテラ専門家の2026年仮想通貨12大予測 DAT企業統合や量子パニックなど
パンテラ・キャピタルのジェイ・ユー氏が2026年の仮想通貨業界12大予測を発表。AI技術の浸透、DAT企業の統合、トークン化ゴールドのRWA主役化、ステーブルコイン決済の拡大、量子コンピューターによるBTC懸念など、注目のトレンドを解説。
10:02
2025年仮想通貨デリバティブ市場レポート、取引高1300兆円突破=コイングラス
コイングラスが2025年の仮想通貨デリバティブ市場に関するレポートを公開。ETFやDAT企業などへの機関投資家による投資が加速したと分析している。
06:55
トラストウォレットで9億円以上不正出金、数百人のユーザーが被害か=報告
オンチェーン探偵のザックXBT氏が、トラストウォレットの複数ユーザーから資金の不正流出報告があったと明らかにした。クローム拡張機能のアップデート後に発生し最低でも600万ドル以上が盗まれたと推定。
06:40
金融庁、仮想通貨の担当部署を「課」に昇格へ
金融庁は、2026年7月の次期事務年度に仮想通貨の担当部署を「課」に昇格させる方針を固めたことがわかった。金融サービス変革への対応能力を強化する。
05:45
ロシアの主要証券取引所、2026年の規制発効で仮想通貨取引提供開始へ
ロシアのモスクワ証券取引所とサンクトペテルブルク証券取引所が、2026年に予定される仮想通貨規制の発効後に仮想通貨取引の提供を開始する準備ができていると発表した。
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
18:00
アルトコインを保有する上場企業一覧|ETH・SOL・XRPなど主要銘柄別に分析
イーサリアム、ソラナ、リップル社開発のXRPなど、ビットコイン以外の仮想通貨をトレジャリー戦略で保有する上場企業が急増中。銘柄別一覧とともに投資効率や保有動向をわかりやすく分析。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧