はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

下落時でも人気を博す「高倍率ビットコイン投資」の危険性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

危険なシンセティック投資
現在仮想通貨市場の相場変動が少なく、レバレッジをかけるトレーダーが増えている。それに伴いBitmexなどのプラットフォームは利益を得ているが、損をするトレーダーも増え議論が起きている。

デリバティブ取引は新しいものではなく、昔から投資家に愛されてる投資商品のひとつです。

最近の仮想通貨市場は、下落期にある中で、相場の変動が小さくなってきており、トレーダーはリバレッジをあげ、ハイリスク・ハイリターンなBTCのデリバティブ取引に移行しています。

この様な背景を受け、レバレッジ取引を有するBitmexやDeribitのようなプラットフォームは利益を得ているものの、トレーダーの損失額の幅は大きくなっています。

デリバティブ取引は許容範囲がなく深追いは危険

ビットコイン投資はよくでこぼこ道を通り抜けるようなものだと描写されます。

もしこの表現が正しければ、デリバティブ取引はでこぼこ道を260キロでバイクを走らせるようなものであり、一つのミスが致命的になります。

例えば故意にサイトに負荷を加えて、ユーザーの身動きを封じ、サイトを落とす目的で行われるDDoS攻撃のようなものがあります。

保有者は相場が下落しても、ポートフォリオ上では含み損で留まりますが、同じことを100倍のレバレッジをかえて行う場合、強制的に清算される可能性があります。とくに高いビバレッジは、逆指値など取引方法や、相場の読み方に疎い初心者にとってかなり難しいものであることは間違いありません。

実際に8月22日にビットコイン価格急騰の要因とされた、BitMEXのメンテナンスに合わせる形で、買い仕掛けやDDoSが行われたことが報告されており、複数の要因が複雑に絡み合う状況となっています。

ビットコイントレーダーが利用できるシンセティック投資は先物取引、デリバティブ取引、信用取引と3つあります。

BitmexやWhaleclub、Deribitのようなプラットフォームはこれら全てのサービスを提供していますが、Bitfinexや Hitbtc、Poloniexといった長く続いている取引所は信用取引のみ扱っており、Okcoinは先物取引と信用取引を提供していますが、デリバティブ取引は扱っていません。

  • 先物取引:取引所によっては最大100倍までレバレッジをかけられるデリバティブ取引の一種で、未来に資産の売買をするという契約です。
  • デリバティブ取引:ある資産の価格を準拠させる金融商品。 Bitmexのようなサイトではオプション取引やスワップ取引、先物取引など全てのデリバティブ取引が可能です。レバレッジをかけることにより、潜在的利益や損失が何倍にもなり取引次第ではハイリターンが見込めます。
  • 信用取引:仲買人から借りた資金で行う取引です。借りた資金よりも多くの利益を得られるという見込みの元に行われます。現金や株式を担保として証券会社に預けて、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。

危険なデリバティブ取引

仮想通貨に関するツイートやテレグラムのチャンネルでは、レバレッジをかけたトレーダーからの悲痛なコメントがあふれているといい、特にBitmexにおいての、トレーダーの大きな悩みのタネの一つは、予期せぬアクシデントに見舞われ、最善のプランが潰れてしまうことであるといます。

経験豊かなトレーダーでさえも大きなリスクを取り、DDos攻撃や休止、ログインエラーや急な価格上昇により全てを失うトレーダーもいます。そのようなアクシデントが生じたとき、救済措置があるとは言い難いです。

参考記事:Synthetic Bitcoin Is 100x More Lethal Than the Real Thing

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨リップル、海外取引所で一時148円を記録|BitMEXメンテが影響
最大100倍のレバレッジを有するビットコインFX勢におなじみとなる仮想通貨取引所BitMEXが、日本時間10:00からメンテナンスに入ることが予告されていたことで、そのタイミングで大きく買い仕掛けが確認され、BTC価格は大きく高騰、この価格推移が影響する形で、同取引所のXRP/XBTペアのXRP価格が急騰、一時0.0002BTC(日本円換算では約148円)の値をチャート上で記録した。
BitMEXのメンテナンスに合わせて仮想通貨ビットコイン価格が大暴騰|110億円規模のテザー砲も
ビットコイン相場は、22日10時を過ぎると価格が急騰、BITFINEXのBTC/JPYにて、15分間で、713840円から754,070円まで5.4%高を記録、仮想通貨相場もビットコインの値動きに合わせて全面高に。この動きの裏には、Bitmexのメンテナンスや、テザー(USDT)の動きが観測されている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧